考える力。
選べる力。
決められる力。
子どもたちにとってどれも学習場面においてすごく重要な力であることは、大人のみなさんにはおわかりのことだと思います。でも、学習場面に必要な力を身に付けるのは、学習場面だけではないこともわかっているはずなんだけど、なかなかできていないということも何となく気付いているはず。
もちろん、これらの力は学習場面だけで求められるものではなく、生きていく上で必要とされている力。だからこそ、日頃の生活の中で、子どもたちにどんどん身に付けさせてあげられるように大人が意識しておくことが大切だし、時間を惜しんではいけません。そこにこそ、しっかり時間をかけるべきです。
考えさせないこと。
選ばせないこと。
決めさせないこと。
それを繰り返していると、その先には大きく2つの妨げが子どもたちの成長を妨げます。
1つは、その必要な力が育たないということ。
自分で考えられない。
自分で選べない。
自分で決められない。
この場合は、『他人への責任転嫁』というオマケまでついてきます。自分で考えられないし、選べないし、決められないから周囲が決めて道を作る。その道を進んでいる中でうまくいかないことが起こると、その道を決めた人間が悪いんだと言い出す。その道でがんばれなかったことはもちろんのこと、そもそもが自分で考え、選び、決められなかったことが根本的な問題だとは全然思っていない。
もう1つは、子ども自身が感じるストレスや大人との関係性におけるマイナス面。
自分で考えているつもり。
自分で選んでいるつもり。
自分で決めているつもり。
そんな子どもたちは、大人の力でその方向性が変えられる(自分の思いと違う)と感じることでストレスを感じ、その先に関係性の悪化などが起こることがあります。
大人の目から見たときに、子どもたちがまだまだそこまで育っていないと考えることで、先んじていろんなことを決めてしまいがち。でも、大人から見て、子どもたちがまだまだ力が足りないと感じるのはあたり前。だからと言って、大人が決めてしまっていては、いろんなトラブルにもつながるし、信頼関係が生まれなかったり、損なわれてしまったりすることもしばしば…。そして、それを続けているうちは子どもたちの中に育てたい力が育たない。
考えさせる。
選ばせる。
決めさせる。
それが習慣化された子どもたちは、生活の中においても、もちろん、学習場面においても、きっとそれまでとは違う未来が拓けてくる。だって、自分で考えて、選んで、決めてるんだから…。
大人が勇気を持って、子どもたちに委ねてみましょ☆