本人曰く、
「勉強してます!!」
「今回のテスト、できました♪♪」
でも、結果を見ると…。^^;
一つだけハッキリしているのは、たいていの場合、本人は間違いなく“がんばっている”と(思って)いること。つまり、がんばった『つもり』、やった『つもり』なのだ。
今回は、子どもたちが、その『つもり』に陥ってしまっている原因をちょっと考えてみたいと思います。
①「椅子に座っている=勉強している」ではない
家でも学校でも、勉強部屋や教室で椅子に座っているとそれだけで勉強していると勘違いしている子が非常に多い。勉強している『つもり』の典型的なパターン。一番わかりやすいのは、中学生などで定期考査前などの学習実態調査票を書いているのをみるとよくわかる。勉強部屋にいた時間を勉強していた時間として記載(色塗り)している。
いくら勉強机に向かって椅子に座っていても、勉強せずに他のこと(スマホ、ゲーム、テレビ、音楽…etc)していたり、頭の中が他のことを考えていたりしたら、それは勉強しているとは言えないって本人が一番分かっているはずではないですか?
②広く浅くの勉強では身に付いていない
宿題、予習、復習と一口に勉強と言っても内容は大きく異なります。特に予習に関しては、次に受ける授業の内容を予め勉強しておくことで授業の理解度を上げるのにはすごく効果的。ただ、一つ忘れてはいけないことがあります。学力をアップさせるためには、基礎学力をしっかり固めておく必要があるということ。土台がしっかりしていないところにどれだけ立派な建物を建てても、それは見せかけのもの。
「宿題した」「復習した」「予習した」と広く、表面だけを浅く勉強して勉強している『つもり』になっていても、これまた成果には結びつきにくいもの。たしかに予習も大事な勉強ではありますが、そこまでがしっかり理解でき、必要なことがきちんと頭に入っていてこそ意味のあるもの。だから、あれもこれもやろうとする前に、自分の状態をしっかり自己分析して、自分に必要なことに時間をかけるのが一番効果的。宿題や復習をサラッと終わらせて予習に時間を費やしていたり、そもそも宿題や復習をものすごぉ~く疎かにしてしまっていませんか?
③人間の記憶力は完璧ではない
「学校の授業ではわかった」「家で勉強した時もできた」なのにテストになると…。
それは記憶としてきちんと定着していない証。もちろん、その時点では内容も理解し、それなりに覚えているのは間違いないのだけど、人間は忘れる生き物。記憶力は完璧ではないので、一度覚えてものの、時間の経過とともに忘れてしまって抜けが多くなるのはあたり前。だから、定期的に反復学習をして記憶を定着させる学習は必要だし、②にも書いているように、先に先に進むことで広く勉強した『つもり』になるより、勉強の範囲は狭く、内容量は少なくなったとしても、勇気をもって戻り学習をして、勉強したこと、覚えたことの再確認と定着への作業を定期的に行なうことが大事です。一度わかったこと、できるようになったことで「完璧♪♪」って自己満足して、自分の記憶力を過信していませんか?
④結果だけ見て、その中身をきちんと見ていない
一番わかりやすいのはテストが終わって結果が返ってきた後の対応。良くても悪くても「○○点だった。」と、表面的な結果だけ見て、本人の中でそのテストが終了してしまっている、もしくは、見るべきポイントができたところ(取れた点数)だけで間違ったところ(取れなかった点数)になってしまっているということ。
そちらに目が向いてしまいがちなのはよくわかりますが、勉強している『つもり』を解消して、本当に自分の力を伸ばしていきたいのであれば、もうすでに自分の力になっているできたところ(取れた点数)ではなく、間違ったところ(取れなかった点数)にしっかり目を向けるべきだけど、そこはあまり見たくないのが人間の性。結果(点数)だけを見てテストを終わりにしていませんか?
『つもり』になっている原因をしっかり自己分析して解消し、しっかり自分の力を『つもらせる(積もらせる)』ことができるようにがんばりましょう☆