教科の好き好きは個人差がありますが、最近国語を苦手としている子どもが非常に多い。
国語の勉強の一環として本を読むことを勧めてみても、なかなか継続して読むことができないし、ましてや辞書を引いたり、文章を書くなんてレベルになると並大抵ではない。
Yくんもそんな国語苦手っ子の一人。
学校の成績も国語がかなりの勢いで足を引っ張ってくれちゃってます…。
そんなYくんの最近の課題は、気になった新聞記事の切り抜きをノートに貼って、それに対する感想を書くこと。
もちろん、新聞記事を読んで理解するためには、読めない漢字や意味のわからない言葉はきちんと辞書を引いて調べることが必要不可欠。
そこまで全部ひっくるめてきちんとすることが宿題です。
この宿題を提示した時に、最初はかなり抵抗を示していましたが、「国語が少しでもできるようになるため!!」という目標の下、渋々承諾。そこから悪戦苦闘の毎日を送っています。
この学習方法はよく使われるものですが、学習効果は非常に高いと思っています。
①自分が気になる記事を探すためにいろんな記事を読むこと。
活字離れが激しい現代では、とりあえず少しでも多くの活字に触れることが大切で、その機会を増やすことができる。
②辞書を引くこと。
わからないことは調べるといった習慣を身につけるとともに、自然に語彙量を増やすことができる。
③手を動かして字を書くこと。
言葉で自分の気持ちを伝えることは簡単でも、自分の言葉を文章に表現することはとても難しいので、少しずつその練習をすることができる。
④教科の枠を越えた学習を目指すこと。
国語という教科に限らず、新聞記事の内容には理科、社会、体育、技術家庭科等いろんな教科の内容があるため、国語以外の知識の幅も広げることができる。
⑤コミュニケーションをとること。
記事の内容に関して、わからないことやもっと知りたいことがある時に、お父さんやお母さん、お兄ちゃんやお姉ちゃんといった家族などに聞いたりすることでコミュニケーションをはかることができる。
などなど…。
たくさんのメリットがあり、知らず知らずのうちに多岐にわたって学習を進めることができます。
もちろん、書かせっ放しではなく、ちゃんと読んでコメントし、必要なことはきちんと訂正してあげることが大切です。
それをすることで、より学習効果を高めることができます。
そもそも国語が嫌いな子に、この学習を継続さえることは至難の技。
そこで大切なのはお父さんやお母さんのがんばり。
⑤にも書いているように、しっかりコミュニケーションをとるためにも、そして何より学習を継続させるためにも、お父さんやお母さんの積極的な関わりがとても重要。
Yくんの家では、忙しい合間を縫って、お母さんが一緒にがんばってくれています。
そのおかげもあって、Yくんはほぼ毎日この課題をこなしてくれています。
もちろん、最終最後は自分一人できちんとできるようにしないといけないことですが、そこまではしっかり二人三脚で☆
とにかく国語力をつけるためには、できるだけたくさんの活字・言葉に触れ、よりたくさんの文字を自分の手で書くこと。
そうしてついた国語力は、必ずすべての教科の学習に役立ちます!!
国語の苦手克服に、是非お試しあれ♪♪