4月9日付け本ブログ(『The Highly Sensitive Child=ひといちばい敏感な子』)でご紹介していました本からの情報のご紹介の第二弾。第一弾は幼児期の子どもへの対応でしたが、第二弾の今回は学童期への子どもへの対応のヒントとしてご紹介させていただきます。
学童期の学校生活における課題の中で2つのジャンルにポイントを絞って、本の中で示されている内容を子どもたちに接する際のヒントとして考えてみたいと思います。今回取り上げる2つのポイントは『友達関係』と『勉強』。
1.友達関係〜社会的スキルを身につけるには〜
(1)大人へ近づかせる
(2)言葉遊びで感覚を磨く
(3)予約や問い合わせの役で、コミュニケーションの練習をさせる
(4)相手の目を見て話せるようにさせる
(5)周りを巻き込み、得意分野を伸ばしてもらう
(6)前進したことを褒める
やっぱりスキルを身につけるには実践、もしくは限りなく実戦に近い状態で体験をさせること。そして、そのためには子どもを子ども扱いするのではなく、しっかり大人として接し、チャレンジさせること、周囲がそれを共通理解し、共有することが大切だと考えます。
2.勉強〜勉強と、他に大切なこととの両立〜
(1)切り上げるタイミングを伝える
(2)宿題は見ても、細かく口出ししない
(3)優先順位をつけて、バランスのとれた生活を
(4)制限時間を設ける
(5)人生には、勉強よりも大切なことがたくさんある
簡単なポイントとしては、しっかり見通しを持つことと、結果のどこにこだわるのかということをハッキリさせることだと言えると思います。事前や勉強の途中できちんと見通しを持たせることで安心して勉強に臨める環境を作ることや宿題をきちんと終わらせることが第一の課題であり、細かいところ(字の丁寧さや少々の計算ミスなど)は第二の課題として捉え、一度に両方を要求課題にしないことが大切だと思います。
そして、一番大切なことは、(5)の人生においては勉強よりも大切なことがあるということをしっかり意識できるかどうかでということに尽きると考えます。たくさんの経験を通して自分にとって本当に大切なものを見つけることができれば、勉強はそれに必要なものとして後からきちんとついてくるし、その気持ちを持って取り組めば勉強の結果は自然と自分の力になるはずです。
子育てにおいて正解はありません。発達障がいのある子たちにとってはもっとそうで、一人ひとりをしっかり見て関わっていくことが重要です。こういったヒントを有効に活用し、子どもたちに向き合う時の入口として、本当にその子に合った対応の仕方を見つけていきましょう!!