一口に『発達障がい』と言っても、特長によって多くの種類がある上、各種研究結果を受けて呼び方なども変遷しているため、耳にすることは多くなっても、その詳しい内容や対応の仕方等についてはあまりご存じない方も多いかと思います。
そこで、正しい知識と理解を深めることで、ほんのちょっとでいい、いろんな人たちの成長や社会生活における人と人との関わり合いをより良いものとするためのお役に立てればとの思いで、“発達障がいについて少しだけ学んでみませんか?”というタイトルで書いてみることにしました。
書いていく内容としては、一般的に言われている知識的な情報に加えて、これまでの実際の現場での事例、そして関わる人間の一人としての思いなどいろんな角度から『発達障がい』について触れるつもりです。
一人ひとりみんな違う
実際、現場で関わりを持たせてもらっている自分自身も、勉強を怠る(←ほとんどできていないのが実状ですが…。苦笑)と聞きなれない言葉にぶつかったり、現場では知識も経験もや役に立たずに手探りで進めなければいけない場合がほとんどです。
それは、診断名として存在し、一般的な解釈や基本的な対応の仕方としての障がいに関する情報はあっても、それがすべての子どもに当てはまるわけではないからです。と言うより、当てはまらない場合がほとんどです。
この世界では特に“十人十色”だとか、人によっては“百人百色”と表現する場合もあるぐらい、一人ひとりの子どもたちの特性は異なります。ただこれは、『発達障がい』という障がい特性に限ったことではなく、この地球上に存在するすべての人間が一人ひとりみんな違うことと同じであって、決して特別なことではありません。
だからこそ、一人ひとりときちんと向き合い、理解する気持ちをもって接し、成長を願って関わり続け、その小さな成長を共に喜ぶことが一番大切なことだと思っています。
まずは知ることが第一歩
そういう意味では、これから書いていくことは、まったく役に立たないことの方が多いかもしれません。ただ、まったく何も知らない、知ろうとしないのでは何の変化も生まれません。だから、基本的な知識やいろいろな情報を持った上でその知識や情報に固執するのではなく、それを入り口であったり、困ったときの進むべき道標として活かしてもらうったりすることで小さな変化のきっかけぐらいになれればうれしい限りです。
実は、今回から実際の内容に触れるつもりでいたのですが、気が付くとこんなに長々書いてしまったので、急遽タイトルも【プロローグとして…】に変更して、導入編としました。具体的な内容は次回以降ということで。
お断り
『発達障がい』という言葉の表記に関してですが、『発達障害』という漢字表記ではなく平仮名表記を使っています。これは、これまでのHPや本ブログ内でも同様です。ただ、一般的な診断名、法律関係や書籍等からの引用においては原文の表記を変更せずにそのまま利用させていただきますので、文章中に漢字と平仮名の標記が混在することになります。ご理解の上、お読みいただけますと幸いに存じます。