岡山県教育委員会が、先月末に津山市内で県北地域への中高一貫校と定時制高校設置に関する説明会を行なった。
説明会への参加者は地域住民と学校関係者。
その場での意見は賛否は分かれたものの、中高一貫校へ集中したらしい。
その様子を聞くだけでも、現在の教育事情が抱える大きな問題点が内在している気がしてならない。
今の子どもたちにとっての教育現場で、本当に必要なのは、学力重視で競争を必要とする中高一貫校なのか?それともより多くの子どもたちに学びの場を提供できる定時制高校なのか?
県教委が今回提言している内容は以下の通りだ。
※中高一貫校…「併設型中高一貫教育の機会がない県北への設置は意義がある」
※定時制高校…「定時制高校が設置されていない県北へ柔軟な学びの場を検討する」
中高一貫校が生み出すメリットと、定時制高校が生み出すメリット。
もちろん、どちらにもメリット・デメリットがあることはわかる。
そういった意味では、どちらも作ることができるのなら最高だろう。
でも、いろいろな制約の中で、どちらか一方しか設置できないとしたら…。
本来、学校というものはみんなに平等に教育の場を与えるためのもの。
決して、必要以上の競争を生み出す場でもなければ、一部の選ばれた人たちのためだけのものではないはずだ。
私立の学校ならまだしも、公立の学校ならなおさらだ。
設置をする側も設置を求める側も、その本質の部分をもう一度よく考えて欲しい。
できるならば、意義のあるを学校作りをしてもらいたいものだ。