SAWAN活動報告『今井くんのお礼状』

今年の夏のSAWAN参加から約2ヶ月。今回はご存知のように初めての試みとしてサポートプロジェクトでサポート企業からのご支援をいただいて、参加メンバーとして今井くんと一緒にタイに渡ってきました。

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その後、サポート企業である3社には、改めて活動の様子(DVD)や参加者からのお礼状等により活動報告をする予定にしています。「えっ、まだなの?」というお声が聞こえてきそうですが、なにより現地からの活動の様子をまとめてDVDがまだこちらに届かないため、それ待ち+それに合わせての今井くんのお礼状待ちでした。4,500kmという距離と、少し時間の流れがゆったりとしているタイ時間の影響だと思っていただければ幸いです。笑

実際は、あちらで団長が多忙を極めている関係で、少々遅れ気味でして…。

それはさておき、そろそろDVDも届くかな?ということで、今井くんの方にも改めてお礼状の作成を依頼し、先日無事に受け取りました。今回は、その今井くんからのお礼状で、参加したメンバーの目から見たSAWANの様子をご紹介させていただきたいと思います。(※少々長文になりますが、全文をご紹介させていただきます。是非ご一読ください。)

この度は、飛行機費用など多額にもかかわらずご負担していただき、ありがとうございました。
初日は初めての海外に期待と不安でいっぱいでした。タイの空港からタクシーで団長の家に行くおり、タイの街を見て驚きました。当たり前ですが、日本とはまったく違い、匂いも空気さえも違う気がしました。

しばらくすると団長の家につきました。団長と初めて会ったことは鮮明に覚えています。いきなり「このバナナを食べて見ろ。」と、言われて試食。甘いというよりは少し酸っぱい感じでした。自己紹介をすると、「よし!お前はさんぺいだ。」と、ニックネームをつけていただきました。今まで会ったことのない人でした。

その夜、SAWANのみんなとバスに乗り、ピタック島へと向かいました。最初誰とも話せず悩みました。すると団長に「みんなの写真を撮ってこい。」と、話す機会を与えてくれたのですが、話はできませんでした。すると団長は、「お前の責任は俺がとるから何でもやってみろ。」と言われ、涙が止まりませんでした。うれしかったのです。朝になり、ピタック島へ着きました。水の上に家があるという日本では考えられない家でした。ですが、不思議と落ち着きました。そしてこれから自分の想像をはるかに超えることが起きました。

まず範を作りました。班長は自ら魅力をアピールし班員を確保するという過酷なものです。班も決まり、安心したとき「さんぺい」と団長から声が…。今回の釣り担当と紹介されました。僕は幼いころから釣りが大好きで、ずっとしていたからです。

そうするとすぐにみんなから「釣りを教えてー。」と言われ、みんなで釣りをしました。釣りをしたことのある子もいれば初めての子もいました。そして、子どもたちに釣りを教えているとある思いがわいてきました。「今まで釣りをしてきてよかった。」と本当に心の底から思いました。どんなに疲れていてもみんなのキラキラした目と釣りがしたいという情熱に疲れが吹き飛びました。それから3日間、少しでも時間があればみんなで釣りをしました。

時々集合して団長の話をみんなで聞くのですが、どれもすごい話でした。言うなれば、人生の勉強というものでしょうか?日本の教科書に載せるべきだとも思いました。

晩になると、SAWAN夢マップという人生設計のようなものを書きました。小学生の子どももとても細かく書きます。驚きました。

SAWANの最後の日にはお祭りをし、みんなで踊ったり、歌ったりしました。人生で一番楽しかったです。そしてバンコクに戻り、2日間は友達と遊んだり、釣りをしました。

SAWANの活動は世界の最先端をいっています。僕はSAWANを通して人生最高の仲間を作ることが出来ました。そして僕は日本人だという自覚、自信、これからの生きる力、生まれ変わった気持ち、広い視野を持つことが出来ました。そして、団長とSAWANのみんなに誓いました。必ず大学合格してみんなに会うと…。

今回は本当にありがとうございました。この思い、決意、仲間も費用を負担してくださった企業様のおかげです。本当にありがとうございました。

初めての海外渡航、初めてのSAWAN参加。僕以外まったく誰も知らない人たちばかりの中で期待と不安をいっぱい抱えての参加でした。でも、今井くんはたくさんのことを感じ、考え、大きな成長をしてくれました。彼の人生の中での大きなターニングポイントになったとも思っています。

次に彼に課せられている大きな使命は、無事に志望校に合格すること、そして団長とSAWANの仲間たちにその報告をするために再び渡タイすること。

彼は今、受験という大きなハードルに向かって懸命にもがいています。でも、この夏の経験とそこで得たたくさんの仲間が彼を支え、彼の背中を後押ししてくれているはず。

SAWAN夢マップにも書いた自分の夢に向かって、全力でがんばって欲しいと思います。

 

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