保護者の方々と子どもたちの成長の方向性やポイントを話す中でいつも悩む部分が、一体どこに焦点をあてて支援をしていくかということ。これはもちろん、十人十色で一人ひとりの個性によっても変わってくるし、保護者の方の考え方によっても変わってくる。
ここから先は、発達障がいに関する一般的に言われている(書籍等に書かれている)内容に加え、自分自身の考え方や思い、そしてそれはそのまま、Selfishとしての取り組みの考え方へとつながるもの。あくまで私見であり、考え方の一つとして読んでいただきたい。
長くなりそうなので、不定期かつ数回に分けての投稿になると思います。気長にお付き合いを…。
①『発達障がいがあると診断されたから何かが変わるのか?』
その答えは、変わると言えば変わるし、何も変わらないと言えば何も変わらない。
「広汎性発達障がい」「アスペルガー症候群」「注意・欠陥多動性障がい(AD/HD)」「学習障害(LD)」などなど、耳にしたことある診断名だと思います。「風邪」「花粉症」「胃腸炎」「ぎっくり腰」「骨折」などなど、病院に行って診察を受けたり、検査を受けた結果伝えられる、ごく一般的な診断名。この両者に何か違いがあるのですか?って話。
もちろん、治療の結果、完治するものと改善はするけど完治しないもの、改善も厳しくてその病気と二人三脚で一生付き合わないといけないものなど、さまざまあり、発達障がいという診断もそんな数ある診断の中のたった一つに過ぎない。
結局、今、目の前にいる子どもたち一人ひとりとどう向き合っていくかどうかが大切なのであって、その診断結果が何かを左右するものではないのだが、そこのところを勘違いしてすぐに線引きをしたがる人が多い。すなわち、本人は何も変わらない。変わるのはその子の周囲にいる人だということ。
そんな人たちは発達障がいの何を知り、どう捉えているのだろうか?逆に聞いてみたい。
よく言われる「発達障がいは一つの個性」。
まさにその言葉通り、個性として認めてあげられ、周囲が接することが出来れば、その子の環境は劇的に変化する。
たったそれだけのことなのに、なんでできないのかなぁ…。
<②につづく>