「この話は、絶対このブログでも1回書いたことあるよなぁ~。」って思いながら、過去のブログを検索してみると、2016年12月11日付け本ブログ(『選択場面での正解はどっち?』)でやっぱり書いてました。
今回は、その話が少し発展した形の話なので、そもそもの話の内容に関してはこれから改めて少し触れていきますが、ご興味があれば、過去の記事も読んでみていただければと思います。
ということで本題。
営業やマーケティング等のお仕事などでで新人研修の場面などで引用されることの多い話です。
【二人の営業マンがアフリカに靴を売りに行った話】
ライバル同士の靴のメーカーのAとBという2人の営業マンが、それぞれのメーカーの代表としてアフリカに靴を売りに行きました。アフリカに着いて、二人の目の前には予想外の光景が飛び込んできました。何とアフリカの人たちはみんな靴を履いていなかったのです。それを見てAとBはそれぞれ本社にさんは急いで本社にこう報告するのです。
A:「アフリカでは靴は売れません。靴を履く習慣がなくてみんな裸足です。靴というニーズがないので顧客がいません。」
B:「至急ありったけの靴を送ってください。アフリカでは靴を履く習慣がなくてみんな裸足です。ここは全員が顧客に成れる大きな市場です。」
「あなたがこの営業マンだったら、メーカーにどう報告する?」って考えさせる形で、子どもたちとこの話をして意見を引き出します。そして、結論としては、物事には正解は無くて、同じ事象でも発想の違いでその後の展開はどんどん変わっていくので、いろんな発想をすることが大事だよっていうことを伝えています。(そのあたりを先に紹介したブログの中で書いてます。)
今回、同じようにこの話を子どもとしている中で、小2の子からこれまでに聞いたことのない答えが返ってきました。
「その人たちに靴をプレゼントしてあげる。」
子どもながらに「靴を履いていない人たちには靴をあげたらいい。」という素直な意見だし、ビジネス的にも、まず、プレゼント(サンプル)をあげることで靴を履くことの良さや利便性がわかれば、次は購買へとつながる。すなわち、メーカーの営業マンとして考える一つの販売手法としてはありだと思います。
もちろん、小2の子がそこまで考えて答えたわけではないと思います。素直に問いに対して、「靴を履いていないんなら、靴をプレゼントしてあげたらいい」という気持ちからの答えだったのでしょう。
正解のない問いでの答えで、子どもたちが導き出す、大人の想像を超えた発想。いろいろなことを知らない子どもならではの素直で真っ直ぐな思考は、時として大人の考えを凌駕し、見事に物事の本質を見抜くことがあり、聞いているこっちがハッとさせられることが多々あります。それこそ、大事にして欲しい力であり、さらに伸ばしてあげたい力であります。
学びを伝えているつもりが、こちらが学びや教訓をもらっていることに感謝×②☆