子どもたちの勉強道具の使い方が非常に気になる。
と言っても、「物を大事にしない」といった類いの使い方の問題ではなく、学習場面における道具そのものの使い方の話。特に、学習場面と切っても切れない関係である筆記用具の使い方が顕著におかしい子が非常に多い。
簡単に言えば、字を書く時の鉛筆の持ち方や、書いた字を消す際の消しゴムの使い方などなど、気になるところはたくさんあるが、今日はその中でも特に大切な鉛筆の持ち方について少々。
大きく分けてチェックポイントは2つあり、1つは鉛筆に対する指の形。ただ、こちらはちょっとネットで調べてもたくさんの情報が出てくるし、正しい鉛筆の持ち方の画像なんてのも検索すればいくらでも見られるので、今日は省略。
今日、特にお伝えしたいのはもう1つのポイントである“手首の角度”。これがきちんとできていないことで、鉛筆が直立した状態や、もっとひどい場合には鉛筆の軸が自分の反対の方向に向いた状態になってしまうことが多い。そうなると、鉛筆の芯が平に削れてすぐに太い線になってしまうし、指先の動きを制限してしまうので、鉛筆の可動域が非常に狭くな流。その結果は、丁寧な字や大きな字が書けないといったことにつながってしまう。
理想的な手首の形は、こんな感じ。
右利きの人が鉛筆を持った時(字を書く時)に自分から見て、手首がひらがなの『く』の形に曲がっていないといけないのだが、持ち方がおかしい場合は手首がまっすぐに伸びきった状態か、逆向きの『く』の状態になってしまっていることが非常に多い。これだと指先が自分の方向に向きやすくなってしまうため、必然的に鉛筆が直立や反対向きに倒れた状態になりやすいのです。
そうならないためには、指先を伸ばし、指先は自分の反対向きに向けるようにすること。そのための大事なポイントが“手首の角度”というわけです。
いろんなポイントを意識することが難しい子どもたちに指導する際には、ポイントはできるだけ少なく、わかりやすいことが一番。
ということで、丁寧な字や大きな字、もっと言えばきれいな字が書けるようになるための今後のチェックポイントは“手首の角度”です!!