「あいさつをしよう!!」
相手が知っている人でも知らない人でも。
小さい頃からそう教えられてきた。
登校中、知らないおじさんやおばさんにも勇気を出して「おはようございます!!」とあいさつしたら、ニコッと笑って「おはよう!!」とあいさつを返してくれ、それがすごくうれしく、その日一日がいつも以上に楽しい一日だったことを覚えている。
そんな経験をしながら大きくなってきたから、大人になった今でもあいさつをすることはあたり前のことだと思っている。
でも…。
「知らない人にあいさつされたら逃げるように教えているので、あいさつしないように決めて」
神戸市のマンションで、小学生の保護者が提案し、マンション内のあいさつが禁止になったという地元紙への投書がネットで話題になったことは記憶に新しい。
もちろん、昔と今がいろんな意味で違っていることは理解している。それがいい意味での変革だけなら非常に喜ばしいことだが、技術や道具の革新で便利になったこととは裏腹に、人間関係はどんどん希薄なったような気がする変化は淋しいことだ。
教えるべきことのポイントがズレてしまっていると感じることも多々ある。
日本はいつからこんな国になっちゃったんだろう…。
「古き良き時代の日本」をしっかり継承して欲しいと願う気持ちもあるが、そんな大きなことはなくていい。普通に人が人らしく生きていると感じられる世の中であって欲しい。
そして、そんな大切なことをちゃんと子どもたちに伝えていきたい。