学校を休みがちな子どもたちは決して学校を休んでもいいと思っているわけではない場合がほとんどです。というより、どちらかというと「行かないといけない」と思い、行けていない自分を責めていることも多いです。
だから、チャンスがあれば一歩を踏み出して、勇気を出して学校へ行こうとがんばります。
新入学等で大きく環境が変わったり、新年度のクラス替え等でちょっとした変化があったりといった4月のこの時期は、特に大きなチャンスだと捉えて一歩を踏み出してがんばっている子たちがたくさんいます。
そうやって一歩踏み出せてがんばっていると、子どもたちは自分自身がちょっと無理をしていることを忘れがちになり、保護者のみなさんはそのがんばりを喜ぶあまり、行けるようになっている今をあたり前に思いがちになります。
それが決していけないことだと言っているわけではありません。ですが、休みがちだったことや学校に行けていなかったという現実を忘れてしまってはいけません。
この時期こそ、少しゆったりゆとりを持って♪♪
4月のスタートから2〜3週間経ったこの時期は、がんばった子ほど疲れが出やすい時期。「ここまでがんばれたんだから…。」とか「もう少しがんばればGWだから…。」とさらに無理をしがちで、知らず知らずのうちに子どもは自分自身を、保護者は子どもを追い込んでしまうことが多くなります。
ここまでがんばれているのなら、そのことをしっかり評価して、そろそろご褒美でゆっくりする時間をもちませんか?
そう!!
大事なのは休む勇気、休ませる勇気。
まだ少しでも余禄が残っているうちにあえてお休みする。体もそうだけど、何より心を休ませてあげる。張り詰めた糸が突然切れてしまう前に一度ゆるめ、またお休み明けに改めて張ればいいのです。
ここらで数日休んだからって大きな遅れにはなりません。だってもう数日すればGWでみんなお休みだもん。だから、GWがちょっと長めになっただけだと思えばいいんじゃないですか?
無意識に起こることと意識的に起こすことでは結果は違います!!
ギリギリまでがんばってしまってお休みに入って、無意識のうちに緊張の糸が切れてしまうと、たぶんその反動は休み明けに行けないという現実に直面しがちです。
でも、自分で決めたり、まわりの大人の勧めで糸が切れてしまう前に意識的に緩めておけば、気持ちに少しゆとりができるため、また次の一歩につながる可能性も高くなります。
もちろん、『休む=休みグセ』につながるのでは?と危惧される気持ちはわかりますが、意識的な行動と無意識下での行動は心と体に与えるダメージは異なるので、気持ちにゆとりをもっておくことでその心配も少しは少なくなると思います。もし、単純に『休む=休みグセ』になるのであれば、意識的に休もうと休むまいと、GW中に休んでしまえば同じことですよね?
体はもちろん、心の休息はとっても大切。
さぁ、勇気をもってお休みしましょ♪♪