今回の旅行から戻ってもう1週間。
ほんとに時間が経つのは早い。あのバンコクの暑さが懐かしく感じる…。
自分にとってもちょっとした里帰り気分の約4年ぶりのバンコクへの旅行。
その様子を数回に分けて、ちょっとずつお伝えしたいと思います。
その第1回目【仕事編】。
と言っても、そんなたいそうな仕事をしてきたわけではないのですが、
現在Selfishの活動の中で進めている海外支援プロジェクトの一つの支援先として自分がお世話になったタイを考えていて、その支援実施の内容や方法について少し話をしてきました。
この件に関しては、事前に一度先方にメールで簡単に打診していたのですが、今回の訪タイに合わせて時間を作っていただき、直接会って話をさせていただきました。
お話をさせていただく中で言われたことは、現在のタイという国は一部を除いてアジアの中でそういった支援の対象から外れつつある国だということ、そしてただ単にこちらの思いだけで支援物資を送ることが決していいことではなく、その国の情勢をきちんと把握した上で必要な支援を必要なだけ行うことが重要であるということでした。
たしかに、東南アジアの中でも中心的な役割を果たしているタイという国はかなり成長を遂げた国であり、特にバンコクは経済的にも大きな発展をしている街です。
そのことはこの旅行中にもいろんな形で感じました。
例えば、今回行っている間に行きたかった場所の一つに、住んでいる頃に何度か訪れていた街の中心部の裏路地にあった屋台街がありました。
普通、日本人の観光客が足を踏み入れることのないようなエリアで、そこからもう少し奥に足を踏み入れたら、6帖程度の広さの簡素な家に10人以上の人たちが肩を寄せ合って暮らしているような家がたくさんありました。
一歩表通りに出れば観光客がたくさん歩いていて一見華やかに見える街の一部にある影のような部分。
人々の生活の光と影を感じ、そこで暮らす人々の貧富の差を改めて感じたことを覚えています。
そんな人たちの生活の場にある屋台のごはんは、安くて、美味しくて、何よりそこにいる人たちがとても人情味があって、異国の人間である自分を暖かく迎え入れてくれていました。
そこへ食事をしに行ったのですが、街の再開発でそのエリアには大きな建物が立ち、街の様子が様変わりしていて、そのエリアは無くなってしまっていました…。
華やかさを増した街並みに、なんとなく物悲しさを感じずにはいられませんでした。
日本同様、タイ国内でも世界的な不況の影響はもちろんあるそうです。
それでも成長を遂げている街並みを見ていると、タイという国はまだまだ成長段階にあることは見て取れました。
もちろんそれは都市部だけの話であり、農村部はその限りでないことは言うまでもありません。
それでも、国全体が成長してるという意味で、以前のように支援される国から地域をリードする国へと変貌を遂げている力を感じました。
同じタイという国に対しての支援を考えていくとしても、もう少し地域性や対象をしっかり吟味し、本当に必要とされる支援を考えていきたいと思います。
変わりゆく街並みに時間の流れと一抹の淋しさを感じながら、それでも変わらずそこにある独特の雰囲気が大好きな街、タイ・バンコクです。