今日は朝方メッチャ寒くなかったですか?
思わず「寒っ!!」と言ってしまった人は決して私だけではないはず。
『暑さ寒さも彼岸まで』との言葉通り、お彼岸を迎えて一気に気温が下がり、涼しくなったを通り越してすでに寒く感じるようになっちゃいましたね。
まぁ、真夏を過ぎてからのここまでが暑過ぎたという話もありますが…。
ところで、この「寒っ!!」という言葉について、先日文化庁から発表された国語に関する世論調査のニュースはご覧になりましたか?
日本人が使う日本語がどんどん変遷し、日常の中で多様化されている現状の中で“誤用”とも言える使い方が一般化されているということ。
正しい日本語がどんどん廃れてきているという、ある意味悲しい現実でもありますね。
なんてことを言いながら、そんな日本語を使っている一人が言ってるのもおかしい話ですが…。(笑)
ニュースの内容をそのままご紹介させていただきます。
冷たい外気に触れた際の感覚を表現する言葉「寒(さむ)っ」について8割以上の人が気にならないと考えていることが15日、文化庁の10年度国語に関する世論調査で分かった。「姑息(こそく)」は本来と違う意味にとらえる人が多数派を占め、「声を荒(あら)らげる」などの慣用句も誤認が多い。いわゆる「ら抜き言葉」については使う人が増えていた。
「寒っ」については、「冬に暖房の利いた建物から気温の低い外に出た」との状況で当てはまる選択肢の回答を求めた。冗談がつまらなかったような状況について尋ねたわけではない。「自分も使うし、他人が言うのも気にならない」が62.8%、「自分は使わないが、他人が言うのは気にならない」が22.2%で、計85%が気にならないと答えた。同様に形容詞を短縮させる言い方の「すごっ」「短っ」「長っ」「うるさっ」についても6割以上が気にならないとした。
形容詞「寒い」の語幹である「さむ」の用例は19世紀初頭の江戸時代からあるが、今回の調査結果について、同庁の氏原基余司・主任国語調査官は「使われる形容詞が広がっている。テレビでもよく使われ、抵抗感がなくなっている」と話している。
言葉の意味では、「姑息」を70.9%が「ひきょうな」と選び、本来の意味である「一時しのぎ」は15%だった。慣用句を見ると、「大きな声を出すこと」について、79.9%が「声を荒(あ)らげる」と答え、「声を荒(あら)らげる」と正答したのは11.4%にすぎなかった。
95年度から5年ごとに調べている「ら抜き言葉」は、「来れますか」を使う人が05年度比7.8ポイント増の43.2%と、「来られますか」の47.9%と拮抗(きっこう)。「どちらも使う」の8.1%と合わせると、「来れますか」を使う人が初めて過半数を占めた。
1952年の官房長官通知によって公用文では使わないとされた12語について尋ねたところ、「措置」「一環として」「即応した」「堅持する」など9語は過半数が「問題ない」と回答した。
(9月15日付毎日新聞より抜粋)
読まれてみて、「なるほど、そうだよなぁ…。」と思われる方はある程度正しい日本語が分かっているってこと。
これを読んで「エッ??なんのこと???」って思った方はちょっと国語力が危ないかも!?!?
ただ、言葉は生きているので、時代とともに変遷することもまたあたり前の事実。
みんなが間違った使い方をしているものが、いつの間にか正しい使い方になってしまうこともありますが、それでもやっぱり正しい日本語が使え、それを正しく伝承していけたらいいなとも思います。
こういう記事をきっかけに、たまにこうやって考えてみることも大切かもしれませんね☆
寒っ!!