最後の自己推薦

今日、岡山県では最後となる県立高校の自己推薦入試が行われました。
もちろん、Selfishの子どもたちで県立高校に挑戦する子たちは、みんな今日の入試に臨んでいます。

以前からいろんな形でこの自己推薦入試制度そのものに反対し、早く廃止されることを願っていた人間としては、来年度から廃止されることになって胸を撫で下ろしています。
今の中学1年生や2年生の子どもたちは、ブーブー言ってますが…。(笑)

2005年から開始されたこの制度。
広く受験機会を増やすのが目的だったようだが、それが“平等”であったかどうかについてはいつも疑問符だった。

加えて、子どもたちにとって不必要と思える体験をさせることについても反対だった。
10年近く経ってだが、やっとその部分に気付き、廃止されたこと自体には安心しましたが、普通科を除く職業系の学科(工業科や商業科など…)に関しては、自己推薦入試を止めて特別入試をやるというような含みを残すような発表になっているのが気になるところですが…。

特別入試がどのような形のものになるのかはこれからの発表を見ないとわかりませんが、例えば3年間の総合的な学力、課外活動、賞罰等にて校長推薦や学校推薦という形を取り、各中学校から少人数のみ受け入れるような入試制度ならいいが、今行っている自己推薦入試とほぼ同等の内容が名前だけを変えて行われるようではこれまた問題だと思う。

3年間を通してがんばってきた子が、その学校が定める一定水準の学力を超えていることを条件に推薦という形で合格を勝ち取ることができる。
本来、推薦とはそういったものであり、名ばかりの推薦制度など行うから現場では不必要な混乱が起こったり、業務が煩雑になったりするし、なにより子どもたちにとって本当にいいと思える入試制度にならないのだ。

まぁ、今年が最後ということでとにかく一安心。

とはいうものの、今日受けた子どもたちの結果は気になるところだが…。

教育現場に求められるもの。

それは、未来を担う子どもたちが成長を願い、考えられる最善の環境、方法の中で子どもたちの教育を行ない、成長に寄与すること。

ただそれだけを願って、制度も含めて今後の整備をしてもらいたい。

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