“作る”のではなく“育てる”

12月9日付けの本ブログ(『定期考査の結果』)を読まれた保護者の方からメールをいただきました。
今回の定期考査に関して、考査前にお母さんなりに子どもへアプローチされ、考査の結果とその後の本人の様子を見ていろいろ思われるところがあったようです。
お話をお伺いする限り、お母さんの対応は決して間違ってはいないというか、一般的には正しい対応だと思います。
それと同時に、お母さんのお気持ちやお考え、そして抱かれている不安はとてもよくわかります。
子どもたちは、まわりの大人が思っている通りにはなかなかいかないものですからねぇ
そのブログの中にも書いたように、テストを受けるにあたってある程度の結果を出すことはそれほど難しいことではありません。
特に、定期考査の場合は、限られた範囲の中での試験なので出される問題の傾向はおおよそ予想できるため、それに合わせた対応をすればいいだけのこと。


でも、本当に大切なのは一時的な結果ではなく、継続的な本当の力を養っていくこと。
そのための子どもたちとの関わり方もいろんな方法があります。
前(上)からどんどん子どもたちを引っ張る(引き上げる)やり方、後からどんどんフォローしながら背中を押すやり方。
そして、Selfishのスタンスとしている子どもたちをゆっくりサポートするというやり方。
『support』という言葉には、「支える」という一般的な意味の他に、「持続させる、維持する、力づける、元気づける、励ます」なんて意味もあります。
引っ張ったり押したるするのではなく、いつも寄り添い、共に育っていく関係。
外から力を加えるのではなく、一緒に歩みながら本当に必要な時にほんのちょっと方向修正をするだけ…。
主役あくまで子ども自身。
だからまわりで関わっている大人が主役になってはいけないのです。
大人の力で何かをするのではなく、あくまで子ども自身の主体的な成長を促すこと。
つまり、子どもたちとの関わりの中で、勉強やいろんなことができる子どもたちを“作る”のではなく、そういう子どもたちに“育てる”ことが本当の意味での大人の役割だと思っています。
もちろん、成長の速度には個人差があります。
でも、子どもたちはその子自身のスピードでちゃんと成長してくれます。
それをまわりの大人たちみんなでしっかりサポートして子どもたちを育てていきましょう♪♪

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