自分の正直な気持ちをうまく表現できない子どもたち

自分の正直な気持ちをうまく表現できないって大人でもたくさんいますが、特に子どもたちは苦手なことが多く、誤解されたりしてトラブルの原因になることもしばしば。子ども同士でもそうだし、対大人の場合でもいろいろ問題が起こります。

だから、特に子どもたちは起こす行動、発する言葉がそのすべてではなく、その裏に隠されているもの、うまく表面に出し切れていないものをきちんと拾い上げてあげることも周囲の大人であったり、先生たちのすべき大事なことだと思います。

今、一人の高校生が少し問題を抱えていて悩んでいて相談を受けており、本人はもちろん、お父さん、お母さんとも担当の先生も含めていろいろ話をして最善の方向を見つけようとがんばっています。

ただ、そんな中で本人が自分の本当の気持ちをうまく伝えられない場面において、本人の本音の部分と少し異なる別の思いの部分だけが表に出てしまい、学校側がそこだけを言葉のままに受け取ったことで事態が少し良くない方向へ。

この子が、意地を張ってしまいやすく、本音と裏腹なことを言ってしまったり、バカ正直にほんの少しでも思っていることをまるで自分の一番大切な思いのように言ってしまったりするなど、自分の本当の気持ちをうまく伝えるのがとても苦手な子であるということをもう少しきちんと理解してもらえたら…。

今は少し苦しいだろうけど…

根はすごく優しく、とっても真っ直ぐな子。

ここに至るまでも、たくさんの辛い思いや苦しい思いをしながら、それでも一生懸命がんばって前に進んできた子。

だからこそ、なんとかしてあげたいし、少しでもいい方向に進めるようにサポートはする。でも、できることに限界がありすぎて、あまりにももどかしい…。

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自分の本当の気持ちをうまく表現できない子どもたちだからこそ、こちらがそこをわかってあげようと歩み寄り、関係を築くしかない。

もちろん、いつまでもそれでいいわけではないので、少しずつでいい、ちゃんと自分の本当の気持ちを相手に伝えられるようにしていかないといけない。大きくなって社会に出たら、まわりがみんな理解しようとしてくれるわけではないから…。

でも、子どもの間ぐらい、そしてそれができるようにがんばって成長している間ぐらい、そんな子どもたちの声なき声に耳を傾け、ちゃんと聞き、わかってあげられる大人が、先生が増えたら、救われる子どもたちはきっとたくさんいるはずだと思う。

がんばれ、子どもたち。

がんばれ、大人たち。

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