『2007年の改正教育職員免許法の成立により2009年4月から導入された制度。
目的としては、教員として必要な最新の知識や技能を身につけることで、免許を更新するためには2年間で30時間以上の講習の受講し、修了する必要がある。
教員免許の有効期間は10年間で、成立以前に取得している免許に関してもこの制度が適用され、更新受講が必要。』
これが、教員免許の更新講習に関する大まかな内容。
この改正法が制度化されたときには、その必要性を感じると共に負担に関する心配もあった。
ただ、この制度は自民党政権下における制度化で、民主党が政権を奪取した際に廃止を含む抜本見直しを表明していたこともあり、現場ではいろんな混乱が生じていた。
この制度に関する一つの答えが示された。
教員免許更新制の来年度の継続。
これが今回文部科学省から通達された決定事項。
これにより、更新制が廃止されると思い、きちんと講習を受けていなかった現場の教員の中には焦っている人もたくさんいるはず。
これもまた、政治に振り回されている一つの混乱だと言えるだろう。
まぁ、そんなことはいいとして、子どもたちの教育に関わる仕事を担う教員にはその資質、知識、技能は本当に必要なもの。
現場でも常に学ぶことを怠らず、きちんと子どもたちと向き合いながら、自分のレベルアップを図っている先生がほとんどだが、中にはそうでない先生もいる。
皮肉なことに、この文部科学省からの通達と時期を同じくして、児童に対してありえない発言をして問題になっている先生のニュースが出ていた。
あんな人が現場で先生をしていること自体信じ難いし、ああいった問題が出る度に現場の信頼が失われていくことが嘆かわしい…。
そうならないためにも、そしてなにより現場の先生と子どもたちや保護者の方々にきちんとした信頼関係の中で、子どもたちが安心して学べる環境を作るためにも、何らかの対策は必要なところまできていると思う。
教員免許更新制もそれなりの方法なのかもしれないが、ただ単に講習の時間だけを重ねてわかったような気になっただけでは何の意味もないこと。
そうではなくて、本当の意味できちんと現場にフィードバックできる状態で教員の資質の向上を図ったり、子どもたちのための現場作りを心掛けた現場の管理体制をきちんと確立して欲しい。
未来を担う宝物である子どもたちの教育に関わる仕事なのだから…。
教員の資質