学習環境はケース・バイ・ケース

火曜日の夕方には元気な小学6年生3人組の授業があります。個別の授業がほとんどのSelfishの授業の中で、数少ない少人数で稼働しているクラス(保護者と本人たちの希望により設定)の一つです。

このクラスの授業は、今日のように火曜日が祝日となった場合はお休みになることがほとんどなのですが、今日はそのうちのSくんだけ勉強したいとの希望があり、久々に個別での授業となりました。

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まず、学校の宿題だった家庭科のテスト調べをノートにまとめるところまで(繰り返し読んで覚えるのは家でやるように指示)をやり、その後は、国語の漢字や文章題、算数の速度に関するプリント。

驚いたのは、その後半にやったプリント類の出来栄え。どのプリントも、まるで「硬筆でもしたの?」と聞きたくなるほどのていねいな字で書かれ、そして内容も完璧!!普段のSくんのノートやプリントからは想像もつかないほどの素晴らしいもの。もちろん、それを行なっている過程もとても落ち着いた状態で、集中力を切らすことなくがんばれていました。

お迎えの際に、そのことを報告するとお母さんもビックリ!!笑

普段は、学校の授業でも、ご家庭でも、Selfishの授業でも一人じゃないためにたくさんの誘惑があり、少々お調子者のSくんは、ついついそちらに引きずられる形で気持ちが揺れ動いてしまいがち。だから、今日のように本人がやる気になり、加えて学習環境が整うと、本来持っているポテンシャルをしっかり引き出すことができます。

そして、それをしっかり賞賛し、気持ち良い記憶として残しておくことで、必要な場面では「あの時のように集中して…」といった言葉掛けでいい場面作りにつなげることができます。

「じゃあ、個別での学習環境が一番いいの?」ってことになりますが、それは一概にそうとは言い切れません。もちろん、個別の方がいろんな意味でメリットになることも多いですが、人数の多少に関わらず、集団での学びにはその場面なりの良さがたくさんあります。単純なところでは、友だちのがんばっている姿がいい意味での刺激になり、がんばるモチベーションになることもしばしば。

結局、目的に応じてケース・バイ・ケースで学習環境を変え、身に付けさせたいものや気付かせたいことを丁寧に教えることが大切です。今日のSくんの学習状態がまさにそれで、いい結果につながったと思います。

これですべてOK!!なんて究極の学習環境なんてありえないし、その日の子どもたちの状態によっても左右されます。もちろん、偶然の産物も…。

今日のSくんは、教室から帰った後にきっと家でもしっかり褒めてもらって気持ちよかったことでしょう♪♪

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