子供から大人へ

今日の朝日新聞の天声人語というコラム欄の記事。
『「少年よ大志を抱け」のクラーク博士が札幌農学校の開校にあたって着任すると、細かい校則ができていた。博士は「規則で人は育てられない」と言い、「ビー・ジェントルマン(紳士たれ)だけで十分だ」と校則を廃したという。元気ざかりの生徒である。不始末もあったようだ。だが、博士は「何をしていいか、だめか、自分で考えて判断する」よう求めた。10代後半の少年らを「大人」として遇したということだろう。(一部抜粋)』
今はどこへ行っても、“規則”とか“規制”ばかりですごく縛られている気がする。
大人でもそう感じるんだから、子供たちはもっと感じているだろう。
自分の中学時代や高校時代を思い返してみても、それに反抗してばかりで結構やんちゃして、親にも先生にもたくさん迷惑かけました…。m(__)m
それでも自分たちの時代には、大人が自分たちを“大人扱い”してくれたら、その期待に応えようとがんばる人たちが多かったが、今の子供たちは“大人扱い”すると勘違いして羽目を外しすぎる傾向が強い。
“大人扱い”されていることが、「逆に責任を負わされている」ということには気付かず、単なる「自由」と思っているようだ。
大切なことは、自分で考えて行動し、自分の行動に責任を持つこと。
それを子供たちに教えることは本当に難しい。
難しい故に、いろいろな“規則”や“規制”に頼るしかなく、その中でなんとかそれを伝えようとする。
それって、実は悪循環なのかもしれない。
校則を廃し、たった一言で子供たちと向かい合い、そして成長を促したクラーク博士は本当にすごい!!
子供たちには、いい環境の中で大人への道を歩んでもらいたい。

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