答え合わせをするときには『△』を多用して子どもに“なぜ”を…

よく言うことだが、勉強をしている上で本当に大事なことは間違えたかどうかという結果ではなく、“なぜ”間違えたのか?という過程であるのだが、そこを子どもたちにわかってもらうのは難しい。

そこがわかるようになれば、次回からそこに引っかかりにくくなるし、なにより勉強の理解が深まる。

でも、子どもたちがなかなかそこに重点が置けない理由の一つに、答え合わせが『○』か『×』かになってしまうことが大半であるということが考えられる。全部『○』になれば、終わりになる。だから、とにかく『×』を『○』にしたい。そう思うのは、子どもの素直な心理だ。

だから、本当は間違いをしっかり見直しながら考える必要があるのに、『×』をつけてしまうと、すぐに消してしまうか、あきらめてすぐに先生に『○』になる方法を聞こうとする子がすごく多い。

だから、よっぽど完全な間違いにはできないが、ちょっと掠っていたり、その答えに再度考えるヒントがあるようなら『△』をして返す。すると子どもたちは『×』ならすぐに思考を変えてしまおうとするのに、『×』ではないので、その近くに答えがあると思うのでと答えを消すこともなく、先生に聞くこともなく、りあえず、再考を始めることが多い。そこにこそ“なぜ”につながる道があると思う。

特に、ご家庭でお子さんの勉強を見ていると、時間の制約のある中で宿題を終わらせなければいけなかったり、教える側があまりしつこく引っ張ると、子どもがどんどん不機嫌になって勉強そのものがすすまなくなってしまったりするので、ついついある程度のところで妥協してヒントや解き方を教えてしまいがちになりますが、その頻度が多くなると、自分のエラー特性やミスそのものに気付くきっかけを奪ってしまっていることになるのでご注意を!!

ビミョ~な答えは全部『△』にして、惜しいからもうちょっと考えてみよう♪♪って感じで、子ども自らがしっかり考えるきっかけを作ってあげてください。勉強のペースは落ちて、進んだ量は少なくなるかもしれませんが、学びとしては大きな成長につながりますよ☆

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