柔らかい頭を持ちましょう♪6(解答編)

それでは第六弾の解答編です。
発想を変えることって、簡単そうでなかなか難しいこと。
特に大人になればなるほど『固定概念』が邪魔をして、柔軟な発想をすることがどんどん難しくなります。
解答を見て、「そんなことなら…」なんて思っている人がいたら、頭が固くなっている証拠。
訓練次第で、いくらでも柔軟な発想はできるようになりますよ。
がんばりましょう!!
〈問1〉
掘り出した土で、そのまま掘ってきた穴を埋めていけばよい。
呼吸をするための穴は、小屋に残した土の分だけあけることができる。
(教訓)
穴を掘る目的は、スパイ自身の体を敵地に移動させるための道路を作ることだ。しかも、この場合、このスパイは元の位置に戻る必要がないわけだから、当然自分の位置から後方への戻り道、つまり掘り進んできた穴の存在はもはや不必要である。
そこで、穴掘りにはつきものの邪魔な土を、ただちに穴を埋める材料に使いながら前進するという奇抜なアイデアが出現することになる。
日常生活の中では、むろんこうした奇抜な発想は起こりにくい。なぜなら、穴を掘るのは、掘られた穴の姿がそのまま残されることを目的として掘るのが普通だからである。
しかし、例えパズルの世界とはいえ、こうした素晴らしい可能性を追究していくことが大切なのである。
〈問2〉
彼はこう言った。
「私がもし正直なら、神によって痛手をこうむることはなく、不正直なら、世の人によって痛手をこうむることもない。どちらにしても、痛手をこうむることはないではないか。」
(教訓)
この考え方は、論理学の本には必ず出てくる有名な詭弁の一つである。詭弁の常として、一見真実に見えながら、重大な虚偽を含んでいる。そのため、「相手の角をつかむ」と言われる反駁の方法によって、簡単に退けられる。
もちろん、この詭弁に対する反駁の論理も詭弁の一つには違いない。論理の遊戯かと思われるかもしれないが、世の中には意外にこうした虚偽に満ちた論理が、大手を振ってまかり通っているものである。
(問3)
12時10分。
考え方によって、まったく簡単になる。つまり、川の流れは船に対しても、帽子に対しても常に一定の方向で、一定のスピードで影響を与えている。とすれば、川の流れは完全に無視して、静止した水と同様に考えればよい。
つまり、帽子は落ちた地点に静止していて、船が往復200m、静止した水の上を走るのだから、所要時間は10分ということになる。
(教訓)
流れている川の上で起こったこの事件、私たちの常識的思考は、具体的な川の流れを心に描き、その流れの上で複雑な空回りを続けていく。
こんなときこそ抽象的思考の動員が絶対に必要なのである。このような考え方は、動くものと動くものとの関係などを考える際には、絶対の強みを発揮する。
中学生の一次関数や二次関数の問題で出てくる動点の問題も同じこと。
すごく苦手にしている子供たちが多く、点数が大きく分かれる問題。
“動点”=“動いている点”と思って問題にあたるから難しい。しっかり問題の条件を整理して、動いている点を一定の条件で場所を固定して停めてしまえば決して難しい問題ではないんですよ♪
生徒たちにもずっとそうやって教えているんだけど、なかなか完全にクリアしてもらえません…。(泣)
何事も諦めずにがんばるのみです!!

-代表者ブログ, 頭の体操

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