日本語の習得の難しさに表記文字の種類及び数の多さがある。
これは日本語を母語とする日本人以外の人たちが日本語を学ぶという観点についてのみの話ではなく、我々日本人で会っても正確にその母語を習得できていない場合が非常に多い。
言語としての日本語に限らず、学習における教科としての日本語(国語)においても同じことが言える。特に、その表記文字の中でも漢字が強大な敵となって立ち塞がってくる。
子どもたちに漢字を覚えてもらうことは指導する側としては一苦労。学年的に言えば2年生までの漢字が一つの限界になりやすく、3年生から上の漢字は一気に習得が難しくなる。
その理由の一つに、形状だけを模写する形で漢字そのものだけを覚えようとするところに問題があるだろう。もちろん、それでも一定水準までは習得できるが、本格的に漢字のテストに対応できるようになることを考えるとそれだけでは厳しい。
では、どうすればいいか?
単純な話、“形状”と“音(読み)”と“意味”を三位一体となる形で覚える習慣を身に付けることだ。特に“意味”を一緒に覚えることは、覚えやすくなると同時に『忘れにくい=思い出しやすい』というメリットに結び付けることができやすくなる。それができれば、もちろん、同音意義や同訓意義なんて問題に苦手感も一気に解消できる。(はずだ…。)
ただ20回書くだけよりも、回数を半分の10回にして読みや意味を併記したり、音読しながら繰り返し書く。だまされたと思ってやってみてください!!