国語の問題に取り組むTくん。問題をやる上で「わからないところは空けておいてもいい」というルールにしているのですが、一度目の答え合わせの時にはちょこちょこっとやって、結構な割合で空欄のまま提出してきます。
答え合わせをして、1度目の直しをする際には基本的にノーヒント。にも関わらず、間違っていた箇所の修正はもとより、空欄だった問題ですら正解を導き出せていることも多々あり。
それ以降は少しずつヒントを出しながら直しを進めていくのですが、ちゃんと正解を導き出せます。
その過程における一番の違いは、問題文をきちんと読んでいるかどうかということ。すなわち、国語の文章読解の問題でもちゃんと読まず(読み込まず)問題を解こうとしているのです。
これは別にTくんに限ったことではなく、最近の子どもたちには非常に多い傾向。
じゃあ、なんで読まないか?
その原因はいくつかありますが、一番は何と言っても活字離れのひどさ。普段から読む習慣そのものができていないから、問題を読む時だけ真剣に読む‼︎なんて奇特(⁈)さはほとんど皆無と言っていいでしょう。
加えて、パソコンやスマホ、ケータイなどの電子機器の利用頻度の増大やテレビ等のビジュアルから情報を得ることが多くなり過ぎたこと。このことの弊害は、基本的にもほとんどが横書きであるということ。
横書きの文字を読むことに目が慣れているから横への動きには強いけど、縦の動きには非常に弱い。だから、他の教科のように問題文が横書きのものはまだいいが、国語のように縦書きのものには対応しにくく、すぐ疲れたり、読み落としが多くなってしまう傾向が多くなるのです。
それらの改善方法は簡単。普段から縦書きの物(新聞や文庫本等)をしっかり読むこと。それもできるだけ小さい頃から。そして、それをさせるのは親をはじめとするまわりの大人の役割。