「人生に近道なし」
平常心とは、当たり前のことの積み重ねという意味です。道を極めるというのは、特別なことを頭で考えてウルトラCを修得することではない、と言っています。
あなたが歩いていく人生という道。これは起きて歩いて座って寝て。このくり返しで達することができるのです。頭で策略を練って考えて生きていくのではないのです。頭で考えたことは、どんどん変化する。頭で考えたことは白黒はっきりつけたがる。それに、知らないことは加味できない。心の直感を後回しにする傾向もあります。頭がいいと思っている人には聞き入れることが難しいかもしれません。でも、あなたの知識で近道を探すより、あなたの感性に頼った方がまし。生命の勘と習慣は、いざという時素晴らしく働きます。
人生に近道はないとあきらめて、当たり前のことを大切に育む日々が平常心です。
『平常心是道』=「びょうじょうしんぜどう」と読むのだそうです。
最近、考えることや悩み事がたくさんあって、イライラしたりカリカリきたりすることが多くて…。
少し心を落ち着けてみたいと思い、「困ったときの神だのみ」ならぬ「困ったときの禅だのみ」でこの本をパラパラッとめくってみました。
今の自分に一番問いかけてきたのがこの言葉でした。
いろんなことを冷静に考えてみると、やっぱりどこかで焦っていたのかな?と思ってしまう。
いつもいつも、目標を掲げてそこに向けて進む過程で最短距離を進もうとしている自分。
最短距離ならまだしも、あわよくば“近道”をしようとしてしまう自分。
今の自分も、まさにそんな感じ。
そうやって過ごしてきた時間の結果が、今の自分の現状。
それって、ある意味『自業自得』なんだろうね…。(苦笑)
この言葉から、そんな戒めをもらった気がします。
当たり前のことを大切に一歩ずつ。
焦って目標を見誤ることのないように!!
一度立ち止まって、落ち着いて仕切り直そうっと。