学校の9月入学・新学期制度について具体化作業始まる。

これまで本ブログでも何度か触れてきました学校の9月入学・新学期開始という制度。ここまでの新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校長期化を受け、政府が4月30日から具体的な検討作業に入ったという発表がありました。

以前、個人的な意見も踏まえて言っていた9月入学・新学期の制度は、思い切って8月まで休校にしてしまって9月から改めて令和2年度を始めるというもの。この場合、準備期間が数ヶ月しかないという問題や、9月になった時点で確実に学校が再開できる(新型コロナウイルスが鈍化もしくは終息している)よう確証がないなど、課題は山積でした。もちろん、それらの課題というのは学校関係に関してだけの話で、実際には社会や経済との関係性や就学前の子どもたちの入学までの時間への対応など、考えるべきことは本当に山積み。だからこそ、準備期間が短すぎることは更なる混乱に結び付くことが予想されるため、簡単に話は進まないと思っていました。

しかし、最近「そんなプランもあるのか!!」と感心した内容と今回上がっているプランが、その折衷案ともいうべきもの。

9月入学にはするものの、それは来秋からの導入による9月入学制度という考え方。すなわち、まだまともにスタートが切れていない令和2年度(いつ再開できるかも不明瞭ではあるが…)を令和3年の3月で終えるのではなく、その終わりを令和3年の8月とし、令和3年9月から令和3年度がスタートするという考え方。この考え方だと、これまでの休校措置による学習時間の不足分などを今年度中に補填しようとする点においても少し時間的にゆとりがもてるし、指摘されている準備期間の問題も少しは緩和される。

もちろん、だからといって、すべての問題がクリアになるような魔法のような方法ではなく、先にあげたような社会や経済との関係性や就学前の子どもたちの問題、はたまた学年による年齢の区切りをどうするのかなど、課題が山積であることには変わりはないが、他の案に比べると、少し現実的な案のように思える。

子どもたちの学習にフォーカスを当てれば答えは自ずと見えてくるのだが、そうでないだけに声高に「賛成!!」というのもはばかれる。

だが、決して簡単な話ではないことは今に始まった話じゃないし、よくわかっていること。加えて言えば、急いでもいいことにならないのも分かるが、少しでも早く見通しをもって子どもたちの学びを補償してあげたいとの思いがあるので、難しいことは重々承知の上で、国にはどんな形であれ、少しでも早い段階での方向性を示して欲しいと切に願う。

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