子ども自身が『我慢』しているということに違いはないが、その中身には大きな違いがある。
“我慢ができる”と“我慢をさせられている”。
大人はその違いがちゃんとわかっているはずです。でも、わかっているがゆえに、そして、そうあって欲しいという願いがあるがゆえに、その目は曇り、目の前にいる子が“我慢ができる”と思っている(思いたい)けど実際は…。
基本的には、子どもたちは“我慢ができない”もの。だから、赤ちゃんは泣くし、小さい子ほど天真爛漫に自分の気持ちに素直に行動し、感情表現をします。
そんな子どもたちが、いきない“我慢ができる”ようになるわけないですし、そこまでの間にきちんとした関わりをしていないのに“我慢ができる”ようになったとしたなら、それが“我慢ができる”のではなく、“我慢をさせられている”に違いないのです。
その根本的な違いは、自分の意志でしているか、他人の意志でしているかだということは言うまでもないこと。
では、どうすれば子どもたちが自分の意志で“我慢ができる”ようになるのか?
そのために必要なのは普段からの子どもたちとの関わり方の中で、その子自身のありのままの姿をしっかり認めてあげたり、きちんと受け止めてあげたりして、子どもたちの心を満たしておいてあげること。
その普段からの積み重ねにより、子どもたち自身がしっかり自分の気持ちをコントロールできるようになるとともに、状況判断と理解ができるようになることで、自らの意志で“我慢ができる”ための力が芽生え、育つのです。
一番大切なことは、“我慢ができる”力そのものが育つことではなく、そこにつながる自分の気持ちを自分の力でコントロールできる力を育ててあげることだということをお忘れなく☆