『甘えさせる』と『甘やかせる』は違うことをしっかり意識しましょう。

子どもたちは親に甘えるもの。

それ自体はあたり前であり、子どもたちの成長には必要なもの。

でも、その必要なものをきちんとした形で必要なものとして子どもたちに与えることができないと、逆に、子どもたちの成長に悪い影響を与えることになり兼ねません。そこのところを、親の側がしっかり意識し、理解した上で子どもたちに接することが大切です。

簡単に言えば、タイトルにも書いてあるように『甘えさせる』と『甘やかせる』は違います。

日々、いろんな形で出てくる子どもたちの欲求や要求。それを聞かないと、子どもによっては駄々をこねる程度ならまだいい方で、場合によってはその場で動かなくなってしまったり、暴れ出したりということもあり、親としては事態収拾のため、手に負えなくなってその子どもたちの欲求や要求を受け入れてしまう。それは子どもたちを『甘やかせる』ということで、プラスに転じる要素はほとんどありません。また、たまのことならまだしも、いつもそれを繰り返していると子どもたちは自分の欲求や要求はそうすれば叶うものという刷り込みがなされ、常にそういう行動に出る上に、その行動はどんどんエスカレートしていきます。もちろん、本人ができる力があることを代わりにやってしまったり、すぐに手を貸してしまったりする、いわゆる過干渉なども『甘やかせる』ことになります。

それに対して、自分ががんばったことに対してご褒美を求めてきたり、まったくやらないわけではなく、途中までは自分でやっているのに突然「手伝ってぇ〜。」なんて言ってきたりする場合は、その場面において子どもから発せられる称賛欲求であったり、愛情欲求だったりするので、次の成長やがんばりに繋げるためにもしっかり称賛してあげることが大事だし、子どもたちが求めている愛情を感じさせてあげることが安定した精神の成長へと繋がるのでちゃんと応えてあげる必要があります。それが『甘えさせる』ということになります。

その違いは、時として非常に微妙なので、見極めは難しいかもしれませんが、その子から発せられる要求が求めている本質的な部分をしっかり考え、感じ取ってあげる必要があります。

これは発達障がいの子どもたちへの対応の中でも必要になってくる考え方でもあります。特に情緒面に不安を抱えている子やこだわり傾向が強い子などは、自分の欲求や要求を満たすため、前述のような行動に出ることも多いし、それを意図して行なっている場合ばかりではなく、無意識のうちにそういった行動をとることも多く、場面転換の必要性から安易にそれを受け入れていると、いつの間にがそれが要求の達成方法として刷り込まれてしまって修正することが非常に大変になるため、できる限り早い段階から特性を考慮しながら対応し、より良い形での欲求や要求の出し方や伝え方を身に付けてあげることが必要であり、それができるようになっておくことで本人が落ち着いて日常を過ごせるようになります。

本人が成長し、いずれ大人になった時に、自分の子どもたちや他人に対してちゃんと愛情を注げる人になれるためには、子どもの頃にどれだけその経験をしてきたかがとても大切です。

子どもたちにそのことを、身を以てしっかり感じ、自然に身に付けてもらうために『甘やかせる』のではなく『甘えさせる』関わり方を意識して、接していきましょう☆

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