ストレートなタイトルのこの本。
7月21日付け本ブログ(『発達性読み書き障がい(発達性ディスレクシア)とは…』)でも書いたことのある発達性読み書き障がいについての、漫画家である当事者の母親が書いた1冊。偶然お借りすることができて読みました。
漫画家の作品なので、もちろん、中身の大半は漫画。ということで、とても読みやすい。そして、わかりやすい!!
なにより、お母さんご自身の思いや体験を元に書かれているので、たくさんのことが読んでいて真っ直ぐに伝わってくる感じがしてすごく親しみやすい本になっていました。
体験談の漫画だけではなく、担当医の専門的な説明も会話形式の文章として盛り込まれているので、発達性読み書き障がいについて学ぶ入門書としては最適な1冊ではないかと思います。
もちろん、発達障がいにはいろいろな種類があり、それぞれに障がい特性は異なります。同じ診断名でも、特性には個人差があり、すべてに対応できる方法があるわけではありません。
ただ、逆にそれだけ多様化している発達障がいではありますが、一人ひとりの子への寄り添い方やまわりの大人として支援できることや方法などにはそんなに大きな違いがあるわけではありません。そういった意味でも、この本の中で描かれているお母さん(著者)の葛藤や対応、学校との関わり方、工夫、そしてなにより本人との関係などで「どうしたらいいか?」と考えたり、悩んだりした時に、きっと何かヒントになることも学べると思います。
是非お薦めしたい1冊です。