昨今、子どもたちに対する教育熱は高まり、いろいろな場面で「えつ?こんな年齢の子が???」と思うことが多くありますが、実際のところ、そういった早期教育はありなのか!?!?それともなし!?!?なのか…。
3月31日付のダ・ヴィンチニュースに興味深い記事が出ていたので、参考にしながら考えてみたいと思います。
まず、最初に目に飛び込んできたのが、その記事のタイトルそれがこれ!!
早期教育がかえって脳の発達を阻害する!? 0~5才までにするべき脳育てとは
初っ端から、早期教育については出鼻を挫かれている感満載で始まります。
具体的に、記事の中にはこんな記載が…。
Sくんは1才から英語のDVDを楽しみ、2才からスイミングと英語教室に通い、3才でピアノを習い始めた。家庭では母親が文字や数字を教え、習い事の予習復習もまじめにがんばらせた。幼稚園に入ってからは、ひらがなカタカナはもちろん、漢字などの先取り学習も進めていた。当然、入学直後は「天才」とほめられたが、睡眠時間はどんどん短くなり、朝起きられない日が増えてきた。次第に「頭が痛い」「おなかが痛い」と学校を休む日が増え、昼夜逆転の生活が改善できなくなり、長期間の不登校になってしまったのだ。
子どものために良かれと思って、保護者も一生懸命がんばって進めた早期教育。その結果が不登校ということになると、正直、本人も保護者も救われない気がします。
では、0~5才までにしっかりと育ててあげたいものは何なのか?そこには脳科学を中心に、こんな風に書かれていました。
人間の脳は大きく3つに分けることができる。
(1)からだの脳(大脳辺縁系、脳幹)
(2)おりこうさん脳(大脳皮質、小脳)
(3)こころの脳(大脳皮質の前頭葉)「からだの脳」は、生命維持や本能にかかわる脳だ。呼吸、睡眠、食欲、姿勢の維持など、生きるための機能をコントロールする。「おりこうさん脳」は、言葉や手先の動き、運動能力などをつかさどる。「こころの脳」は、思考力や創造性、実行機能といった、高度な人間らしさをコントロールする脳に当たる。
これら3つは同時に発達するわけではない。最初に発達するのが「からだの脳」で、これは5才までに完成を迎える。「おりこうさん脳」は1才ごろからじょじょに発達するが、ぐんと成長するのは小学校入学から思春期くらいだ。そしてこの2つの脳がある程度育った段階で、「こころの脳」が完成に向かう。
人間の体が、部位によって発達段階が異なり、年齢に見合った成長をしているのと同じように、脳もいくつかある分野ごとに成長する時期が違う。よく考えたらあたり前のことのような気がするが、脳の中は見えないだけに、なかなかわかりにくい分野であることは間違いなく、その結果、こうした専門的な意見やニュースに情報ろ頼りにするしかない。
だからこそ、この内容に限らず、こういった情報にはしっかりアンテナを張り、まずは情報収集、次に実際にその情報を活かそうとしている子どもの様子や性格をよく見ながら考え、いい意味での取捨選択をしなければいけない。
ほんと、子育てと教育って、日々勉強ですね☆