一番理想の授業形態は?

Selfishの現在の授業形態は、在籍している生徒の95%ぐらいが完全個別で、一部、複数での授業を行なっている。もちろん、Selfishの開設当時は、学年別の少人数制クラスでの授業もあったのですが、学習相談によって授業形態や回数、時間数などを決定するようになってから保護者の方のご希望を形にしながら授業を組んでいた結果、今の状態になったわけです。

完全個別をご希望される理由としては、それぞれの子どもたちの特性や学習速度、学習進度の違い、あとは個人に適した学習環境の問題などなので、単純に「同学年だから。」という理由で、複数で運営するクラスへ…というわけにはいきません。みんなそれぞれに個人差があり、必要としている部分は異なります。

ただ、物事には必ず一長一短があり、完全個別の授業形態が究極というわけではありません。あたり前の話ですが、完全個別にはそれの良さがあり、集団授業にはそれの良さがあります。

一番理想の授業形態は?

何十年もこの仕事をやってきて、「じゃあ、一番理想の授業形態はなんだろう?」と考えてみても、その答えはありません。これまたあたり前の話、子どもたちが一人ひとり性格が違い、考え方が違うのと同じで、その子に合った授業形態も一人ひとり違います。保護者の方には、そこのところをきちんとご理解いただきたく必要があると思います。

友だちが一緒だと、いい刺激がもらえてがんばれる子がいます。

一対一だと緊張しすぎたり、勉強をやらされていると感じすぎたりしてうまくいかない子がいます。

結局、決して楽しいとは言い難い勉強を少しでも楽しいと感じられる環境で勉強に取り組ましてあげられるかどうかが一番大きな課題であり、そこを抜きにして大人が勝手に考える理想の形がどの子にとっても一番いいとは限りません。

ただ、これだけはハッキリ言えます。

一番大切なのは、子どもたちが「やらされている」と感じるのではなく、「自分のためにがんばっている」という気持ちで勉強をすることができるように導き、支え、寄り添うこと。それをちゃんとわかった子は、どんな授業形態であってもきちんと勉強することができる。

そこを間違えて、本人の気持ちや性格を考慮せずに勝手な思い込みで選択していると、いい結果にはならないのでご注意を☆

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