「心のしわざで狭くも広くも」
壺の中にひょいっと入っていける仙人がいて、仲良しになった友人がある日一緒に連れていってもらったら……。
小さい壺の中は広々として快適で景色も美しい。素晴らしいもてなしを受け、すっかりごちそうになって夜中まで楽しく歓談したそうです。ついでに十日間の仙人の修行をして家に帰ってみると、なんと十年がたっていたという話。浦島太郎と一緒ですね。
心のしわざです。心が楽しむと、壺の中は広く時間は悠久で、無限に精神を遊ばせることができます。それを禅語で「壺中日月長」といいます。
「住めば都」も、「狭いながらも楽しい我が家」も、「楽しい時はあっという間に過ぎる」のも心のしわざ。だれもがこんな風に感じることのできる心を持っています。
家が狭いとか給料が安いとか時間がないとか、文句をいう前にあなたの心と相談を。
『壺中日月長』=「こちゅうにちげつながし」と読むのだそうです。
ずっと読み進めていて、最後の一文がとっても引っかかりました。というか、そんな言葉をよく耳にします。その上で、改めて最初に戻ってもう一度読み返してみると、こちらに伝えようとしていることがすごくよくわかった気がしました。
自分自身は、昔は仕事でもいろいろありましたが、今は仕事が大好きでというか仕事だと思ってなくて、「趣味です!!」とハッキリ言えるぐらい楽しんでます。自分が好きな仕事だけして、嫌いな仕事はしていないからですけど♪♪笑
でも、そう思っているので、そんな心で過ごす日々は楽しいことばかり。そういう仕事をさせてもらえていることに幸せを感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。
仕事だけではなく、それ以外もそういう気持ちで過ごせたら最高なんですが…。苦笑