子どもの学力=親の経済力!?

『経済力がある家庭の子どもほど学力も高い。』
とある記事を読んでいたらこんなデータが出ていた。
これは、文科省が公表した2008年度の全国学力テストの結果をお茶の水大学が追加分析調査した結果でわかったというもの。
親の経済力が子どもの学力を左右するということになるとちょっと微妙な話ですが、実際の調査の結果でそれが証明されてしまっているというだから甚だ関係がないわけではないようで…。
調査の内容の詳しい数字のデータは置いといて、興味深かったのは学力差に見られる保護者の言動や子どもへの接し方の違い。
例えば、高学力の子どもの保護者の多くは、「本を読む」「テレビのニュース番組を見る」「学校での行事に参加する」などの行動が多く、子どもへの接し方を見ても「家に本がたくさんある(与えている)」「あまり勉強しろと言わない」「子どもが小さいころに絵本の読み聞かせをした」ということ。もちろん、ここでいう本はマンガや雑誌の類ではないことは言うまでもない。
逆に、低学力の子どもの保護者の多くは、「ほとんど毎日、子どもに勉強しろと言う」「テレビのワイドショーやバラエティ番組を見る」「携帯電話でゲームをする」「カラオケに行く」などの言動が多いそうです。
たしかに経済力があると、子どもの学習環境をより良いものにしたり、より多くの教材を与えることも可能だと思います。
実際に、そういうご家庭の子どもたちは小さい頃からたくさんの塾や習い事に通い、多くの知識や技能とともに学習習慣を身に付けていることが多い気がします。
でも、先にも記したような保護者の言動の違いが経済力だけで決まるかと言えば決してそうではないと思います。
子どもが普段の生活の中から自然にいろんなことを学び、身に付けられるような環境作りを行い、きちんと子どもと向き合って接しているかどうかということが本当に大切なことで、その言動と経済力はイコールではなく、保護者の心掛け一つのはず。
高いお金をかけて多くの物や環境を与えることだけが大事なのではなく、普段の生活の中にこそ子どもが伸びるための“カギ”があり、そんな生活環境を整えた上で本当に必要なタイミングで最低限の教育費をかける。
切羽詰まってから焦って対応する短期的・短絡的な子育てではなく、長い時間かけてきちんと段階的に学力の積み上げを行えるような子育てをする。
それこそが子どもたちの学力を伸ばす大切な要素だと思います。
結局、一番重要なのは保護者の子どもへの愛情ある接し方一つであって、決して経済力ではないと声を大にして言いたい。
子どもとちゃんと向き合った愛情いっぱいの子育てで、こんなデータはぶっ飛ばしましょう!!

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