勉強の環境作り。『腹が減っては戦ができぬ!!』

夕方、教室に現れたYくんに最初にかけた言葉。

「今日は何か食べて来たぁ?お腹は空いてない?」

すると、とってもうれしそうな笑顔で「うん!!」と元気よく答えてくれました。それを聞いて、こちらも「よかったね♪♪」と笑顔で答える。

ここまでの話だと全然話の意味がわからないと思います。この話は、一週間前のYくんが教室に来た時の様子に端を発しています。

授業前のYくんの様子

一週間前のYくんは教室に入って来た瞬間から「お腹空いたぁ…。お腹空いたぁ…。」と連呼しながら、室内をクマのようにウロウロ歩き回って、まったく落ち着けない。

その後、授業に入ってからも「お腹空いたぁ…。」のオンパレード+全然勉強に集中できず…。

あたり前っちゃ、あたり前の話です。

おまけに、いつものYくんは自分の授業時間を待つ間は座って待つように言われていても、先生との掛け合いを楽しむかのように教室のあちこちに隠れて、じっと座って待つことがなかなかできないのです。

そんなYくんが、今日は何も言わなくてもすぐに椅子に座って勉強道具を出し、宿題をしながら先生を待っていたのです。前の生徒の授業が終わって2階から降りて来た担当の先生もその様子を見てビックリしながら、その様子がすごくうれしくていっぱい褒めてくれていました。

もちろん、褒めてもらってYくんもご満悦☆

勉強の環境作りの一つ

人間、食欲が満たされないとイライラするし、集中力も低下します。 ましてや、それが子どもたちになると勉強どころではありません。それどころか野生化してしまいます。笑

勉強して、その時間である程度、一定の成果を出そうと思ったら事前の環境作りが必要不可欠。それは物理的な環境作りだけに限った話ではなく、食欲を満たしておくことも重要な環境作りの一つになります。

だから、Selfishでは授業前や授業の合間の教室での飲食はOKにしていますし、必要に応じて、授業に来る前に軽く何か食べて来ることもおすすめしています。

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もちろん、満腹になるぐらいまで食べ過ぎちゃうと逆に悪影響ですが、適度な栄養分や糖分、何より空腹感を解消しておくことは学習効果を高めるために重要な要素。朝食をしっかり取ってから学校へ行くようにというのはよく耳にすると思いますが、これと同じ理屈です。夕食前の時間帯に来ることが多い塾であっても「塾が終わったら晩ごはんだから!!」という気持ちもわかりますが、それまでの時間のエネルギー補充も重要です。

『腹が減っては戦ができぬ!!』

勉強することは子どもたちにとって戦と同じ。戦の前にはしっかり準備をして臨みましょう!!

-代表者ブログ, 教育について, 教室にて

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