絵と文字と言葉

Sくんとの授業での一コマ。

勉強ももちろん大切ですが、社会で生きていく上でとても大切なコミュニケーション能力を少しでも伸ばすことを目指し、授業の中で先生との会話の時間を増やすようにしてがんばっています。

コミュニケーション能力と言ってもいろいろあります。自分の思い、感情、意見、情報といった、ごくシンプルなコミュニケーションの能力から、表情、仕草、言葉や声のトーンなどから相手の気持ちを読みとることでより円滑に効果的なコミュニケーションを図るといったちょっと高度な能力まで様々。

もちろん、何事もまずは基本が大事。きちんとした情報伝達としてのコミュニケーション能力がしっかり備わることが、次のステップにつながる入り口になります。

がんばって成長してますよ☆

なかなか言葉が出難いSくん。しっかりと言葉で相手に自分の思いや情報を伝える練習のために、こちらが言葉で質問して答える場面を設定してみるのですが、すぐに言葉での返答にはつながらず、絵や文字を書くところから始まります。

でも、そうやって自分の伝えたい情報を絵や文字に書き終えた後は、こちらの質問に対して書いてくれた情報を指し示しながら、それに説明を加えながら質問に対しての答えを一生懸命伝えてくれます。

『絵と文字と言葉』。

その3つが合わさったものがSくんのコミュニケーションの方法であり、それでちゃんとこちらにSくんの伝えたいことが伝わるので、僕はそれでいいと思います。絵や文字が書ける場所や道具がないと難しい場面も出てくるとは思いますが、そんなことはたいした問題ではないと思います。

まずは“相手に一生懸命伝えようとする気持ち”があればそれだけで十分だと思います。その先は少しずつ、少しずつ…。

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いろんなことがちょっとずつできるようになっているSくんの世界は確実に拡がってます♪♪

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