『技術の進化=人の退化』進化に負けないようにしないと…

ここ最近話題になっていた、夜間自動車で走る際のヘッドライトのハイビームとロービームの論争。この論争は技術という答えで決着が着くという記事を読みました。

論争の内容自体はいろんなところで目や耳にされていると思いますのでここでは触れませんが、そんな論争すら一掃してしまう現代の技術者の技術力。

今の技術力では『対向車や前走車がいるときは、自動でロービームに切り替える』という機能なんて当たり前で、“オートマチックハイビーム”などと呼ばれているそうです。走行中はハイビームが基本、センサーが対向車や前走車を感知すると、自動でロービームに切り替わるという仕組み。さらに今では『対向車や前走車がまぶしくないハイビーム』という技術もあるそうで、技術力の高さに驚くばかりです。

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しかし、そんな技術の進化によって、人間が退化するとまではいかないまでも、何でもかんでも道具が人の代わりをしてくれると人は何もしなくて良くなっちゃうし、すべてがそうなるまではいろんな意味で混乱を招くことにもつながります。

日常生活において…

例えば、人々の日常生活を見ても、トイレでは勝手に便座の蓋が開閉してくれたり、用を足したら流してくれる機能まで。確かに生活をする上では非常に便利ですが、子どもたちの生活している様子を見ていると、確実にマナーの問題へとつながっています。

トイレに入って用を足したら水を流すことや便座の蓋をきちんと閉めるなんてことは一昔前ならあたり前のマナーとして考えられ、子どもが外で恥をかかないようにご家庭でしつけられていたこと。(のはず…。)

でも、今では新しい家では先のような機能が付いたトイレが多いため、水を流すとか蓋を閉じるといった行為自体が必要ない生活を自宅で行っている子たちにとってはそれが普通の行動。だから、そんな機能のついていない便器で用を足しても、その後そういったことをしないのがあたり前。トイレに入ったときに、便座の蓋が開きっぱなしなんてのはよくある話で、流されていないなんてのもよく見かけること。

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これが先の車のヘッドライトのように、法律で義務付けられ、すべてが統一基準でどこに行ってもそうなるのであればいいのですが、トイレなんて車のように数年~10数年で買い替えるようなものでないから、普通に考えてすべてが変わるなんてことは考えにくい。そうなると、場面ごとにきちんとすべきことを判断して子どもたちに教えてあげないといけないことになるけど、それもまた現実的には…。

技術に進化に人が負けないように!!

技術の進化は本当に素晴らしいし、人々の生活を快適にしてくれたり、豊かにしてくれるという面ではうれしいことだが、それが人々の生活の中で違う問題を生み出していることも忘れてはならないこと。トイレの問題で言えば、その子自身が悪いのではなく、道具によって使い方に違いが生じることをきちんと教えてあげなければいけないのにそういった場面ってあまりない現実。さらに言えば、そういったこと以上に教えてあげたいことはたくさんあるのに、そういったことに指導の時間を割くということは他のことを教えてあげる時間が削られてしまうことにつながるということも忘れてはならない。

結局、以前は人が普通にできていたことができなくなっているという点で見れば、ある意味、人が退化していると考えてもあながち間違いではないのかもしれないと思ってしまう。

子どもたちは一歩家を出たときに困ったり、恥をかいたりすることのないように、大切なことはしっかり教えてあげましょうね☆

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