近所の公園や空き地で子どもたちがキャッチボールやサッカーなどのボール遊びをしている姿をほとんど見かけることがなくなったのはいつ頃からだろう…?
そもそも外で遊んでいる子の姿を見ること自体、すごく少なくなっているから元気いっぱいのボール遊びしている子なんて天然記念物!?!?笑
そうなってしまったことにはいくつかの理由があるのだろうけど、その一つはやはり、そもそもそういった遊びをする場所がないことが大きいのだろう。公園や河川敷の広場などでも『ボール遊び禁止』の看板をよく見かけるもんなぁ…。
田舎以上に遊び場がない東京や大阪といった都市部で、そういった活動の出来る場を求める子どもたちや保護者たちの働きかけで、少しずつ緩和され、“解禁”へという動きが活発化してきているそうです。うれしい話ですね。
外で遊ぶ子が少なくなって、子どもたちの体力や運動能力が低下しているというのもよく聞く話。もっと言えば、遊び場が失われるということは、そこで遊ぶためにあった子どもたち同士の暗黙のルールみたいなもの守ることや、失敗をして怒られたり、謝ったりという経験を通して、大きくなる課程で自然に学んでいた社会性などの“学びの場”も合わせて失っているということを大人たちはきちんと認識しておく必要があると思う。
遊びの場は大切な学びの場
決して自慢できた話じゃないけど、自分たちが子どもの頃はいっぱい外で遊んで、近所の窓割ったり、木の枝負ったりして怒られた。ただ、一度そんなことがあったらかってそこで遊ぶことを止めるなんてことはなく、懲りずにまたやることもあったが、そうならないための工夫も自分たちで考えたりしながら遊んでいた。
近所には、「それはやってはいけない」と怒ってくれる大人の人たちがいたし、時には一緒になって遊んでくれながらたくさんのことを教えてくれる大人の人もいた。ただ単に理屈や押し付けるようなルールだけを伝えるのではなく、良いことも悪いことも自分の実体験の中で学んだ。
今の子どもたちと、自分たちの時代の大きな違いは、学びがリアルなのかバーチャルなのかというところが大きいのだろう。子どもたちが実体験できる場を大人が奪ってはいけないし、後々もめることばかりを避けて、転ばぬ先の杖よろしく、リスク回避ばかり意識して何でも禁止にしていたのでは生きた教育なんてできっこない。
どうしてもそうする必要があることは禁止にすればいいと思う。でも、その前にきちんと正しく教え、そこから学び、成長するチャンスを子どもたちに与えて欲しい。昔はちゃんとそうしてもらってましたよね?
日本のあちこちで、自治体が“解禁”へと少しずつ動いているこの流れで、どんどんその流れが大きくなって、子どもたちの元気に遊びまわる声が街の中に戻ってきて欲しいものですね☆