火曜日の夕方の授業は、子どもたちと一緒に近くのディスカウントスーパーにおやつを買いに行くところから始まります。
同級生の仲良し3人組が学校から3人揃って直接教室に帰ってきます。そのまま2時間の授業に入ると、おやつを食べていない育ち盛りの小学生は途中でエネルギー切れになってしまうので、おやつを買って来て、教室で食べてしっかりと腹ごしらえをしてから授業を開始します。
でも実は、この買い物からが授業の一つ。決まった予算の中で自分が食べたい物を計算をしながら買う。お金の計算に始まり、お店に中での行動から支払いまですべてが社会生活における必要な力の実戦練習であり、学びの場となります。だから、先生は一応、行き帰りの安全と万が一のトラブル対応のためについては行きますが、特に何もしません。
こんな場面で発揮する子どもたちの力はすごいもので、せっかくもらっているお小遣いをできるだけ余さず使おうときちんと計算してギリギリの買い物というワザをいとも簡単にこなすし、ものすごい集中力を発揮します。普段の算数の計算問題だとちょこちょこミスするし、授業中はすぐに集中力が途切れるのに…。(笑)
そういう意味では、この課題の第一段階は十分にクリアできているので、そろそろ次のステップに上がって課題を追加しようかと思っています。
次なる課題は『時間制限』。
おやつの選択に時間的な差が生まれるのは仕方のないことですが、集中しすぎる上になかなか決まらない日は他の子たちを待たせていることをまったく忘れて自分のペースでいつまでも買い物しています。これからの時期はまだいいのですが、夏場にアイスを買った子なんかがいると帰る前に溶けてしまうので大変なことになってしまいます。
もちろん、選択に時間がかかると必然的に授業までに食べる時間も減るんだけど、そういった時間は削られることなくちゃんと欲しいと思うのが子どもどころなので、それならばきちんと時間的な見通しを持って欲しいのだが、それまた苦手にしている子が多いもの。
自分一人で買い物に行ってている時はそれでもいいですが、みんなと一緒に行っている時は、他の人のことを気にするや、みんなにペースを合わせるといった協調性も大切なこと。自分にことに集中しつつもちゃんと周囲にも気遣いができる。そこに時間的感覚も養う。子どもたちにとって決して簡単なことではないけど、少しずつ取り組むことでいずれ身に付けて欲しいと願う力です。
さぁ、来週あたりから次の課題である『時間制限』やってみようかな♪♪