1冊の本と1本のペン

“Let’s us pick up our books and our pens. They are our most powerful weapons. One child, one teacher, one book and one pen can change the world”

「みんなで本とペンを手に取りましょう。本とペンは私たちの最も強力な武器です。1人の子供と1人の教師、1冊の本、1本のペンが世界を変えることができるのです。」

欧州議会でのサハロフ賞を受賞が決まったパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんの言葉。
もしかしたら、明日になるともっと大々的に世界中に報道されて、世界中のより多くの人がこの少女の存在を知り、この言葉を聞くことになるかもしれない。
史上最年少のノーベル平和賞の受賞者として…。

この言葉が世界中に届き、人々が教育の大切さを再確認するために、彼女がノーベル平和賞を授業する必要性があるかと問われれば、その答えは間違いなく"No"だろう。
なぜなら、彼女のこの言葉がウソ偽りのない真実であり、良識ある大人であれば誰もが理解し、支持すべきことだから…。

でも、世界は単純にその方向に進んではくれない。
なぜなら、一部の良識のない大人が自分たちの利潤を最優先に考え、世界のルールを決めるから…。

嫌々勉強を強いられている子どもたちの多い日本。
勉強をしたくてもさせてもらえない子どもたちの多い世界。
大人が作った社会が裕福か否かで子どもたちが本当に望むことができない世の中のなんと不公平なことか…。
そしてそれ以上に、物質的には裕福だと感じられる国ではあるのに、精神的には決して裕福だと言えない国を大人たちが作ってしまっていることがどんなに残念なことか……。

こと教育に関して言えば、学べるか学べないかという生活水準としての基準も確かに必要ではあると思うが、それ以上に学びたいと思い、願うような子どもたちに育てられる環境や国作りをすること。

すべては大人の責任。
子どもとか大人とかなんて関係ない。
一人の人間としての勇気ある行動と叫びが、どんな形であれ世界に届き、世界が少しでも変わること。
そして、「学びたい!!」と願う子どもたちすべての願いがかなえられる日が来ること。

そんな世界の子どもたちに負けないように、置いて行かれないように日本の子どもたちが未来を見て、願って、成長してくれること。
ただただ、そんな日がくることを願うばかりである…。

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