短期決戦

9月も半ばを過ぎ、受験生にとってはそろそろ本格的な受験シーズンが到来しようとしています。

特に、人生初の受験となる子たちが多い高校受験組(中学3年生)は私立高校の受験まで残り4ヶ月、県立高校の一般入試まで残り半年という時期になりました。

例年、この時期に中学3年生の受験対応を中心としたご依頼があります。
今年もすでに数件ご連絡いただいているのですが、そういったご依頼に対して、Selfishの基本的な考え方はお電話にてお話しさせていただいているのですが、今日は少しこちらでもお伝えできれば…と思い、ちょっとそのあたりについて書いてみようと思います。

残り半年を切った状態での受験準備はまさに“短期決戦”。

本人の意思、希望云々に関わらず、『受験に合格する』というゴールを目指してただただひた走るようなもの。

Selfishでは、この“短期決戦”のご希望は、基本的にお受けいたします。

というのも、そもそも『受験に合格する』というのがゴールのような考え方自体がSelfishの考えるところではなく、受験→合格はあくまで本人の新しい世界のスタートに過ぎないと考えています。

だから、そこだけを見据えて、結果だけを求めるような形は本意としません。

ましてや、そんな形で効率と結果だけを追求しての指導は、本人の力になり得ないケースが多く、結果だけを求める表面的な力になっている場合がほとんどです。

もちろん、その過程がどうであれ、合格という結果を手に入れた時に本人に大きな自信が生まれることも間違いない事実です。

が、それが本当の意味で本人の力になっていないのであれば、「本当にそれでいいの?」と問いたくなります。

そんなことは関係なく、(高い)お金を払えば、結果(だけ)を出す指導を請け負ってくれる方々もたくさんいます。

預ける側と預かる側の利害関係が一致するのであれば、それはそれでいいことだと思います。
ただ、それはSelfishの進めていきたい教育や支援の形とは異なるため、“短期決戦”をお受けしないのです。

ゆっくり、長く、少しずつ、着実に…。

子どもたちに本当の意味で身に付けてもらいたい力は、受験に合格するために学力(テクニック)ではなく、本人が社会の中で生きていくために必要な生きる力を見据えた学力(基礎学力や応用力)です。

そこを柱に指導や支援を進め、子どもたちと共に少しずつ成長させてもらえることがSelfishの喜びなのです。

Selfishのそんな想いをご理解いただけましたら幸いです。

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