教えずに教える

少し部屋の片付けをしていたら、今年の1月1日付けの朝日新聞が出てきました。
インドへ行ったときの行きの飛行機の中で読んでいた新聞で、気になる記事が載っていたから機会があればご紹介しようと思って持ち帰り、取っていたもの。
すっかり忘れていました…。(苦笑)
1面の一番上の段の書かれていたタイトル。
『先生 答えって大事なの?』
この言葉にすごく興味を持ったことを覚えています。
読み進めれば進めるほど、すごく興味深くて、今日改めて読み直してみても勉強になることばかり。
全部をご紹介するにはちょっと量が多すぎるので、「もしかしたら?」と思ってネットで検索してみたら、やっぱり朝日新聞のサイト内で見ることができるのを発見!!
詳しく読んでみたい方は、こちらへ。 → asahi.com
その記事の中で、個人的に勉強になった部分や、耳(目!?)が痛かった部分だけを一部抜粋して、少しご紹介させていただきます。
『一人ひとりの声が重なり、ふくらみ、響き合い、みんなの学びとなって対話が自転していく。
 先生は腕組みをし、うなずいているだけだ。

 教師の「教え込み」から、子ども同士の「対話」へ。
 その先に広がるのは新しい価値をともに創りあげる社会という未来図だ』
『先生はどれが最もよいか言わずに授業を終えた。
 唯一の「正解」を求める時代は、終わったと思うからだ。』

『日本の授業研究は、「jyugyo―kenkyu」と日本語で通じる国があるほど、かねてより海外で注目されてきた。
 授業プランを教師たちで練り上げ、系統立てて教える一斉授業のうまさは、世界にも響き渡っている。

 だが、それだけでは、思考力や発想力は伸ばせないという気づきも、国内外に広がってきた。
 いま各国がめざしているのは、子どもの多様な意見を吸い上げ、その場でどんどん流れを変え、子ども同士で対話をさせる授業だ。』

最後に編集委員の方が書かれていた言葉が、すごく大事なメッセージであり、Selfishで行なっていることも含め、今みんなですすめているいろいろ活動が決して間違っていないことを教えてくれた。

『学校だけが教育ではない。
 次の世代にバトンを渡す営み。
 それらすべてを「教育」と呼びたいと思う。
 (中略)
 ひととひととの関係をひらき、つなげる試み。
 そこにこそ、あしたへの扉は開かれると信じたい。』
“教えずに教える”。
簡単そうで、とても難しいこと。
その答えは、教える側である先生がそのスキルをあげることによる教育の在り方ではなく、教える側の先生が子どもたちの力を信じることに他ならないのかもしれない…。

-教育について

© 2024 NPO Selfish(セルフィッシュ)