先日ポチッと注文し、数日前に手元に届いた『アドラーをじっくり読む』。タイトル通り、じっくり読み進めてますが、読書力(←そんな力があるかどうか不明ですが…笑)が確実に低下しており、さらに内容を少しでも理解できるように考えながら読んでいるとなかなか進まないので、いつ読み終えることができるやら…。苦笑
本文の中にこう書かれていました。
教師が生徒の問題について質問している時、生徒の問題をどうすれば解決できるかということにばかり意識を向けている間は、教師はいわば安全圏に立っていますから、問題の解決の糸口を見出すことは容易ではありません。
ところが、そのような教師が家庭での親として、あるいは老いた親の子どもとして自分のことを見るようになると、自分を当事者として考えられるようになるので、生徒を責めることはなくなります。
同じことは上司が部下の問題を考える時も起こります。職場では尊敬される上司が、家庭では子どもたちからないがしろにされていることは本来ありえません。職場での対人関係と家庭での対人関係は別物ではないからです。
生徒や部下との関係を考える時に、自分にも改善の余地があるかもしれないと考えることは大きな前進です。
(※『アドラーをじっくり読む』の本文より引用。)
以前から、学習場面において問題を解く中でも視点を変えて物事を捉え、いろんな角度からアプローチして考えることが大切であり、力を伸ばすための大事な要素だということは折に触れ、お話してきたと思います。まさにそれと同じということなんですね。
自分が抱えている問題を、今の自分の立ち位置から対峙する相手との関係性だけで捉え、答えを出そうとすると行き詰まってしまうことが多い。
では、どうするか?
その答えが視点を変えること。
例えば、自分の立ち位置を相手の場に置き換えてみたり、自分と相手の立ち位置から離れて第三者的立場での関係性に置き換えて考えてみたりすることで視点を変え、頭の中を切り替えてみる。そうすることで、また違った答えに辿り着けるとともに、自分自身が成長するきっかけにもなるってことですね。