今日も一日テレビを通して、被災地のその後の状況を伝えるニュースによる情報を得ていた。
時間の経過とともに明らかになる絶望的な現状と突きつけられる現実…。
画面通してみる現地の様子や数字で伝えられる被災状況が物語る今回の地震と津波の凄まじさ。
改めて、人間という存在が自然の脅威の前ではいかに無力でちっぽけな存在なのかということを思い知らされる。
先日、安否が取れた後輩から、今日またメールが届いた。
実際の被災地にいる人間の生の言葉。
メールの一部をそのままご紹介させていただきます。
『(前略)…。
ただ沿岸の被災地はすべてに不足しているといってました。
物流が動かないために内陸の僕らも支援するほどの余裕がない状態です。
なんか夢みたいっすね…。』
彼は今、街灯も信号もコンビニも灯りのない真っ暗な世界で生活する中で、普段の便利な生活をいかに当たり前だと感じていたのかということを感じているようです。
そんな彼が、本人も被災者以外の何ものでもない彼が、よりひどい被害を受けている沿岸地域の人たちへの支援を考え、それができる程の“余裕”がないと言っていることにすごく考えさせられた。
それができる“余裕”があるはずの我々は、一体何をしているのか?何をしなければいけないのか?
何をすることができるのだろう?と…。
ずっと考えているんだけど、未だに何の答えにも辿り着けていない。
何ができるのだろう…?
彼の一言に、被災した人たちみんなが、お互いに助け合って再び立ち上がろうとしている強い力を感じた。
だからこそ、被災した人たちだけでなく、みんなが力を合わせてこの未曾有の大災害から一日でも早く復興するためにがんばっていくことが必要なんだと痛感させられた。
そして…。
彼の最後の言葉。
現実として受け止めるにはあまりにも大きすぎる非現実的な現実に、夢だと思いたいという気持ちが溢れている。
「これが悪い夢なら覚めて欲しい。」
それこそが、被災した人たちすべての思いなのかも知れない…。
何ができるのだろう…?