時代が変われば対応が変わる。
それはあらゆる場面において、考え方としてはあたり前のことであるが、その風が学校と子どもたちの勉強の関係にまで吹き始めている。学校外で子どもたちの学習に携わる立場としては、いささか「…???」の状態の話。
本日、Buzz Feed JAPANから配信されていた記事を読んで思わず目を疑った。そのタイトルがこれ。
文科省「置き勉」を認める通知へ 3割の子どもが「ランドセルで痛み」も
記事へのリンクも貼らせていただいているので、興味のある方は是非記事をお読みになってみてください。
きっかけは“重たいランドセル“が問題視されていること。文部科学省の発表によると、具体的な内容や時期については調整中とのことだが、基本的な方向性として全国の小中学校を対象に『置き勉』を認める通知を出すということ。
小学生の子どもたちの中でランドセルを背負って痛みを感じているという結果や、子ども自身の体重に対して背負っている荷物の重さの比較をした結果などが今回の検討内容の根拠で、成長期の子どもたちの身体への影響を考えるとたしかにそこは気になるところだ。
ただ、その“身体への影響”という点と“学力への影響”という点は単純に並べて考えるべきことではないのかもしれないが、決してどちらかを優先したり、後回しにしたりしていい問題ではない気がする。
そうでなくても家庭での学習時間の減少が学力低下に少なからず影響を与えているのが明らかな中で、その学習に必要な学習道具を家に持ち帰らず『置き勉』してもいいという方針。“身体への影響”を謳うのであれば、もう少し違う対応法を考えて欲しいもの。
日本の教育事情、本当にこれでいいのかなぁ…。(^^;