話には聞いたことがありましたが、初めて実際に手にして読んでみました。
本当にいろんなことを考えさせられる1冊でした。
本の中の一節(大統領の言葉)として、こう書かれていました。
古代の賢人エビクロスやセネカ、そしてアイマラ民族は、つぎのように言いました。
「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである」
思わず、ハッと息を呑みました。
一般的に、貧しいということに対して、それが物品であれ、心であれ、何かが少なかったり、不足していたりする場合に使われると思うし、自分自身、そう使っていました。
でも、大事なことはそうではなく、それで良しとできずにもっともっと…と求めてしまうところにあり、今の地球上においては、その進むべき方向性を見直すことが必要なところに来ているはずなのに、なかなかそのようにならない人類全体に対しての警鐘としての大統領のメッセージ。
一国の大統領として、自分の生き方、政治への関わり方をもって、それを国民に伝え、世界に向けて訴えるスピーチにいろんなことを考えるきっかけがもらえると思います。
絵本なので、手軽に短い時間で読むことができますし、子どもたちと一緒に読みながら、いろんなことを考えるチャンスにもなるこの1冊。是非、みなさんも読んでみてください!!