将棋界の最年少プロで、公式戦29連勝の新記録を樹立した藤井聡太四段のことは、みなさんのとっても、まだ記憶に新しいことだと思います。まぁ、最近はマスコミに名前があがることもすっかり少なくなってきましたが…。
今日、そんな藤井聡太四段に関する記事を久々に見たわけですが、その記事の内容がちょっとこちらの専門分野に関わることだったので、ちょっとそれに関して思うことを書いてみたいと思います。
今回の日刊スポーツの記事の内容は、簡単に言えば、中学3年生で一般的には受験生である藤井聡太四段が自分の進路について迷っているという話。
高校進学か?
将棋の道に専心するのか?
たしかに、大きな分かれ道の選択だと思います。
進路指導を求められたら…
じゃあ、私が進路指導の担当だったら、どう指導するか?と聞かれたら、迷わず、高校進学を薦めます。
将棋は素人だし、将棋の世界のことはまったくわかりません。だから、「進学して学歴を…」なんて発想は必要なく、少しでも早く、その道に専念して自分を磨いた方がいいのかもしれません。スポーツの世界のように、ケガ等でそれを継続することが難しく、諦めなければいけなくなることも可能性的には非常に低いので、いざという時のために…という保障はいらないのかもしれません。
そういう意味では、別に進学せず、1日も早くその道に専念して、プロとしてもっともっと強くなった方がいいのかもしれません。
ただ、高校進学を薦めるのはそんな理由ではありません。
プロ棋士として強くなることと同じぐらい、人として大きく強くなれるように成長して欲しい。そのために、将棋以外の世界をたくさん知り、経験し、自分と他人を知ることが、さらに将棋の幅も広がることにつながると思うから。
「いやいや、素人が何言ってんの?将棋の世界なんてそんなものじゃなくて、その道を少しでも早く、長く極める方が大事だよ。」
と将棋に詳しい方には言われるかもしれませんし、本当はそうなのかもしれません。
それでもやっぱり、高校進学をし、高校生時代しかできない経験をしっかりすることでの人間的成長を望みます。そんなチャンスをみすみす逃すなんて、本当にもったいない話。
進路選択の基本は『自分磨き』。
自分を磨き、大きくするためにはその時しかできない経験をいっぱいすることで、例えそれが遠回りの道に見えていても、結果的に成長への近道だと信じているから…。
天才の足元にも及ばない凡人の先生のひとり言。
頼まれてもいないのに、勝手に進路指導しちゃいました☆笑