基本的に保護者の方々はみんな子育てを楽しんでいらっしゃると思います。が、こと、その中でも教育のことや子どもたちの成長のことに関して受ける相談としては、すごく苦労されたり、悩まれたりしているお話をよく聞きます。
そんなお父さん、お母さん方にお勧めしたい考え方。わかっていることだと思うけど、実際に当事者となるとなかなか落ち着いてそんな考えに至れないことも多いかと思うので、改めて、子育てで子どもたちと向き合う時の考え方をご紹介。
ポイントは2つ。
1つは、他の子と比較をしないこと。
もう1つは、減点法ではなく、加点法で見てあげること。
比較の基準が他の子になっちゃうと、子どもを見る時の視点が「できている」か「できていない」かになります。それは、「他の子ができているのに、うちの子はできていない」って感じで、見てしまう典型的なパターン。
子どもの成長は一人ひとり違うもの。小さいときは特に、同い年でも生まれつきによっては成長に大きな違いが生じます。ほんの数ヶ月の違いが大きな違いになることもわかっているのに、ついつい違いばかりに目がいってしまいます。
減点法よりも加点法
そういった場合、子どもの見方は減点法で見てしまっている場合が多いはず。他の子ができていることができていないから、できている子を基準に見て減点。それって単なる勝ち負けの世界の話で、負けてるから減点って言われてがんばれる子はなかなかいないし、次に向かう気持ちも下がり気味になるのが普通だと思います。
でも、その子自身を基準に、今の目の前にいる子とそれより前のその子自身を比べて、できるようになったこと、成長が感じられたことを見つけ、褒め、どんどん加点して評価してあげる。そうすれば、子どもたちはきっとうれしいし、またがんばれる。
目指せ、100点越え!!
生まれた瞬間、何もできなかった子が『0点』から始まって、どんどん加点していってあげると、点数は増えていく一方だし、『100点』がゴールではなく、そこすら超えていくこともできる。
逆に他の子基準で見ていると、その子を『100点』としてみているから、点数はそこが上限でそこよりも低い評価になってしまいがち。そんな評価をされた子どもはうれしくないし、そもそも評価をしているお父さんやお母さんの方も決して気持ちよくないはず。
だからこその加点法。
時として、できるようになっていたことがたまたまうまくいかなくてできないななんてこともあるかもしれないけど、一度できるようになったことはちゃんとまたできるようになるし、なにより、もともとできなかったことがスタートラインなのだから、ちょっとできるようになってさえいればそれはちゃんと評価の対象となり点数をあげることができます。
最初はなかなか難しいことかもしれませんが、そこはお父さん、お母さんも少しずつできるように、子どもたちと一緒に成長を目指してがんばればいいと思います。
子育ては親子の二人三脚。
コース上はライバルはいなくて自分たち親子だけ。
競争はしなくていいんです。ゆっくり、掛け声を掛け合いながら上手に歩みを進めていきましょう☆