アフリカの現実

今日の朝日新聞の一面。
タイトルが思いっきり目に飛び込んできました。
『学ばせる 生きるため』 最貧の国 村人自ら学校
記事に関してはネット配信でも見れますので。→こちら
子供たちの未来を考える大人たちの思い。
生きていくために働かざるを得ない子供たち。そんな中で学校に通えることの喜びが溢れている子供たちの思い。
識字率23%、就学率61%というマリという国の現実。
この一つの記事から、アフリカの現実が、そしていろいろな人たちの思いが何かを投げかけてくる。
新聞にはこんな記事が続いていました。
『貧困やエイズなどの困難のなかで、援助をきっかけに教育機会を手にした人々に会った。勉強を続けたい、続けさせてやりたい、という思いがあふれていた。教育は未来を照らす。ただ、チャンスを得たのは、ほんの一握りの子どもたちでしかない。』
この記事の中での言葉が非常に印象的だった。
「町の高校に進みたい。知識は自分を強くしてくれる。だから家でも学校でも毎日勉強する。」働きながら学校に通う14歳の女の子の言葉だ。
また親に捨てられ孤児院に移ったことがきっかけでその孤児院に併設する職業訓練学校で学ぶ機会を得たことにより、仕事で独立することが出来ている33歳の男性はこう言っている。
「僕は自分が特別だと思っていない。勉強できるチャンスさえあれば、だれでも同じようにできる。」
この事実を、今の日本の子供たちが知ったとき一体どう思うのだろう?
勉強できるという現実に、喜びも感謝の気持ちも持たない今の日本の子供たち。すべての子供がそうだとは言わないが、大半が勉強することの意味を失っている。もちろん、その原因の一旦は、子供たちが夢を持てない世の中にしてしまった我々大人たちの責任であることは間違いない。
月に数千円から数万円にも上るお小遣いや携帯料金を平気で使う子供たち。
アフリカでは月に8千円あまりで一人の先生を雇い入れることができ、それで何十人もの子供たちが勉強することができるのに…。
生まれた国が違うんだから…と言ってしまえばそれまでのこと。
でもその現実を知ったとき、そこから何かを学ぶこと、そして自分が何をしなければいけないのか、一体何をすべきなのかを考えることはできるはず。
すべての人が幸せになれたらいいのに……。

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