英断

ラジオですごくいい話を聞きました。最初からずっと聞いていた話ではないので、もし若干の間違いがあったらお許しあれ。

人種差別の激しい海外で、飛行機の中であった話。

乗客が飛行機に乗り込み、離陸する前のこと。ある白人女性がキャビンアテンダントを呼んだ。彼女の隣の席には黒人男性が座っていた。

この白人女性は、キャビンアテンダントに対して、

「こんな席には座ってられないから、席を変えてちょうだい」

と言ったらしい。黒人の隣は嫌だという完全なる人種差別だ。

これに対してキャビンアテンダントは、

「本日はあいにく満席になっておりますので、席を変更することは難しいかと思いますが、確認してまいります。」

と言って、その場を離れたそうだ。

その後、その場に戻ってきたキャビンアテンアントは白人女性に、

「お客様、大変申し訳ございませんが、キャプテンに確認したところやはり本日エコノミークラスは満席となっております。ビジネスクラスも満席になっており、ファーストクラスに1席だけ空きがございました。」

それを聞いた白人女性が、「お金を払うからその席に…」と言いかけたところをさえぎるように、キャビンアテンダントはこう続けたという。

「本来でしたら、当航空会社ではこのような対処は決して行なわないのですが、このような失礼な人の隣に大切なお客様を座らせるわけにはいかないとキャプテンが申しておりますので、お手回りの荷物をお持ちになってファーストクラスの方へお移りください。」

このとき、キャビンアテンダントが誰に向かってこの言葉を言ったのかはもうお分かりですよね。

そうです。文句を言った白人女性ではなく、たまたまその横の席に居合わせた黒人男性に言ったのです。

もちろん、この状況を一部始終見ていたまわりの乗客たちは、拍手大喝采で喜んでいたそうです。

と、まぁこんな感じの内容でした。

この話を聞いたとき、とてもスッキリした気持ちになると同時に、このキャプテンの英断に拍手を送りたい気持ちでいっぱいでした。

間違っていることはきちんと“それは間違っている”と伝えることの大切さ。簡単にできそうでなかなか出来ないことですよね。

今の日本でも、こういった毅然とした態度でみんなが物事に対処していればきっと‘いじめ’もなくなると思うのですが…。

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