仕事におけるマネジメントの手法を子どもの成長に☆ADHDの特性を理解する。

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Foebes JAPANに『ADHDの従業員を成功に導く2つのこつ』という記事が掲載されていました。アメリカにおける実践に関する記事であり、社会人として仕事をする際の特性を理解したマネジメントに関する内容でしたが、非常に興味深く、その理解の内容やマネジメントの手法は、ADHDはもとより、障がいの有無に関わらず子どもたちへのアプローチの方法として非常に有効である気がします。

記事の中から主要なポイントを抜粋・引用させていただきながら考えてみたいと思います。

マネジメントにおいて、ADHDはこれから重要度を増す一方だ。米疾病対策センター(CDC)によると、米国では4歳~17歳の間でADHDと診断された子どもは約11%に上ると推定される。ADHDの兆候を理解しているマネジャーはより効果的に対応でき、従業員の生産性を向上させられる。ADHDへの理解は、従業員、マネジャー、組織全体の利益となる。

まず、アメリカにおける実情のデータと、それに関するマネジメントの重要性について書かれていました。マネージャーがADHDの特性を理解してきちんとしたマネジメントを行なうことで特性によるマイナス面を軽減できるだけの話ではなく、逆に生産性を向上させることにもつながる。

それにより、企業全体の利益が上がって労働者の賃金が上がるということは、当事者である労働者の生活を潤すことにもつながり、さらに仕事や生活へのゆとりを生み出すプラスのスパイラルに転じる理想的な形になる。

2つの分野の重要な教訓

1. 時間管理

ADHDの従業員は気が散ってしまうと締め切りにすぐ影響が出ることを、マネジャーは特に意識する必要がある。カイルはADHDのある人は「タスク完了までに自分が思うよりも長い時間がかかる」と説明している。

「準備の仕方についてだけでなく、自分が他人と比べて気が散りやすいこと、平均的な人よりもはるかに長い時間がかかることに気づけたことが、真の教訓だった。同僚が2~3時間でできることも、自分の場合は1日の大半、時には丸一日かかることもある。人と同じレベルの結果を出すためにより長い時間がかかることから、これは問題だった」

私からマネジャーに向けたコメントとしては、タスクを完了するのに人一倍時間がかかるからといって、成果物の質が低いとは限らないことに注意してほしい。ADHD当事者である私の元部下は本当に素晴らしい人材で、会社にとって貴重な存在だった。締め切りの延長も時には必要だったが、十分にその価値があった。

この中で一番ポイントとして考えたいことは、『タスクを完了するのに人一倍時間がかかるからといって、成果物の質が低いとは限らない』という点。時間がかかってしまうということは、生産効率という点から見たらマイナスの要素であることは間違いない。しかし、それが成果物の質とイコールを成すものではない。だから生産効率に勝る成果物のメリットをきちんと見い出せれば、それはそのまま生産性の向上へとつながる。これは間違いなく、学習場面においても同じことが言えるであろう。

2. 責任の持つ力

「実践してみるまで、責任の素晴らしさに全く気付かなかった。幸運にも素晴らしい上司に恵まれたことで、この教訓をしっかりと身に付けられた。上司と私は、自分が今日やるべきことについて毎日メールを交換することにした。最初はマイクロマネジメント(過干渉)のように感じていた」

「成果を見て全てが変わった。達成できることが格段に増えただけでなく、全体の質も上がった。締め切りに遅れることもなくなり、ミーティングで居眠りもしなくなった。例を挙げればきりがない」

「常に自分に責任を持たせてくれた上司のおかげで、集中力と制御力が向上し始めた。目標達成のために健全な責任の協力者を持つことは、もっと早い段階で学んでおけば良かったと思う教訓の一つだ。最初は嫌で仕方なかったが、感謝の気持ちを持つようになった。協力者は私の利益を心に留め、常に目標を意識させてくれたからだ」

この“責任を持つ”という点で身に付く力は、労働や学習に限らず、生きていく上での重要な力になることはここで敢えて言う必要があるような内容でないことは誰でもわかること。

この記事が示すように、特性をきちんと理解した上でのマネジメントによるいろんな面での工場制の可能性は非常に大きい。そして、それをそのまま子どもたちの学習面や生活面の場面設定に置き換えて考えてみることで、社会出ての労働における場面以前にこういった力を身に付けられておくということは、その子の可能性を大きく拓くことに他ならないと感じる。

まずは、特性をしっかり理解すること。そして、その上で適切なマネジメントを行なうことの重要性を改めて学びました。

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